「ストレスチェック」義務化へ、仕事で“心の病”最多に

総合「ストレスチェック」義務化へ、仕事で“心の病”最多に

仕事上のストレスで「心の病」となる人が今、増えています。心の状態を調べる「ストレスチェック」で社員の心理的な負担をはかることが、来月から企業に義務付けられます。

仕事のプレッシャーや人間関係。働いていれば、常に職場での悩みはつきまといます。働く人に心の様子について語ってもらいました。


「私は2年目なので、仕事に慣れないのが大きい。疲れているというか、緊張している部分があるので」(女性 入社2年目)
「(ストレスの)種類が変わっている。前は数字、数字、2年目までは。3年目以降は人間関係の方が」(男性 入社4年目)

過労や仕事上のストレスで、うつ病など「心の病」となり、労災と認定された人は2014年度、全国で497人にのぼっていて、過去最多です。

東京都は18日、企業の人事労務担当者らを集め、シンポジウムを開きました。

「自社にあった最適な対策をとることが非常に大事 。企業にとってはメンタルヘルス対策が待ったなし」(臨床心理士 精神保健福祉士 佐藤隆氏)

国は来月から社会の心理的な負担の程度を調べる検査=「ストレスチェック」の実施を企業に義務づけます。対象は、社員50人以上いる企業で、1年に1回実施されます。チェック内容は、厚生労働省が推奨する57の項目を参考に企業側が作成します。

例えば、仕事について。「非常にたくさんの仕事をしなければならない」や「時間内に仕事が処理しきれない」。また、あなたの状態について。「活力がわいてくる」や「元気いっぱいだ」を4段階から選択します。その後、結果が社員に直接伝えられ、医師や保健師らにより面談なども行います。社員の同意がなく、企業に伝えることは禁止されています。

一方、社員のストレス緩和に積極的に取り組む企業もあります。

「こちら一見するとカフェのように見えるかもしれませんが、実は都内にあるIT企業のオフィスなんです」(記者)

このIT企業では、一角に社員がリラックスできるスペースを設置。フロア内に流しているのは、オフィス向けに配信されているメンタルヘルス用の音楽です。

「(Q.ストレスのかかり方は違う?)絶対違う」(社員)
「リラックスしてミーティングの準備も発想が湧きやすい」(社員)

こうした取り組みの狙いについて・・・

「(音楽は)場所によって分けている。(オフィスは)作業する所なので、ストレスを減らせるような、リラックスした音楽」(インテリジェンス ビジネスソリューションズ 事業統括部 橋口 真ゼネラルマネジャー)

オフィス向けメンタルヘルス用音楽の配信が始まったのは2年前。86のチャンネルから選べますこの音楽を配信する会社は、ストレスチェック専用サービスを提供する事業も行っています。

「(音楽配信の)スタート当初から比べると、5000件を超える問い合わせがある。『職場環境を良くしていこう』というのが、世の中の流れとしてあるんだとすごく感じる」(USEN広報部 沖秀史部長)

国は企業に対し、積極的なメンタルヘルス対策を呼びかけています。