総合【現場の風】「おせんべい採用」など選考方法は17通り
□三幸製菓システムマネジメント部次長・杉浦二郎さん(41)
--2016年卒採用から始めた「日本一短いES(エントリーシート)」とは
「エントリーシートを書いてもらう代わりに、メールアドレスだけを聞く。おせんべいが好きで、新潟で働ける人が対象だ。35項目の適性検査に答えてもらい、結果に応じ、商品への思いを語る『おせんべい採用』や学生が選考方法を考える『D・I・Y採用』など17通りの採用方法から、適切な方法を提案する。採用に必要なのは経験や勘ではなく、論理的な裏付けだ」
--就職情報サイトへの求人掲載をやめた理由は
「サイトに求人を出していたときの志望者は約1万人で、今は約900人。新卒の採用数は15人前後なので、学生、企業の双方にとって幸せな採用を考えると、まだ志望者が多い。長いエントリーシートを読み込むのは不必要な労力だ。独自の採用はコストもかかるが、必要な努力だ。本気の人材に会いたい」
--学生のどういう能力を評価するか
「一般的に、コミュニケーション能力や語学力が重視されているが、働き始めてからでも身に付けられる。ものごとに夢中になれるか。情熱を発揮できるか。あいまいなことでも一度は受け止め、自ら情報を集めて解明できるかといった点を評価したい」
--どんな人材を求めているのか
「事業の多角化や海外展開を牽引(けんいん)していける人。一年でも長く働き続けてくれる人が欲しい。業績を上げるには時間がかかる。長く働き続ける中で力が発揮される」
--政府の要請で経団連が採用活動日程を繰り下げた
「個人の職業観や人生観が絡む就職活動の線引きを、国や産業界が主導すべきなのか、違和感もある。どんな仕事をするかは、漠然とでもいいから中学、高校生の頃から、常日頃から考えておくべき問題だ」