リーダーが向き合う部下の数は、何人が適正か?

教育・研修リーダーが向き合う部下の数は、何人が適正か?

他人と物理的・心理的な距離が広がり、「1億総孤独」といえる現代。他者に依存せず、「個」として自立するには、どうすればいいのでしょうか。寺田倉庫の経営改革などを果たし、NHK「SWITCHインタビュー達人達」でコシノジュンコ氏と対談し話題となった「77歳・伝説の経営者」、中野善壽氏は、「孤独を生きることで、自分の感性を信じ、磨き抜くことができる」と語ります。

中野氏は孤児同然の幼少期を過ごし、孤独のなかを生きてきました。しかし、そこで自分の感性を磨き、「個」として自立していきます。社会に出てからは「孤独を武器」に、伊勢丹・鈴屋での新規事業展開や、台湾企業の経営者として数々の実績をあげてきたのです。本連載では、中野氏の新刊『孤独からはじめよう』に掲載されている「他人に依存せず、自立して、素の自分をさらけ出して生きる」51の人生哲学から抜粋。「一人で生きるのが当たり前の時代」に肩肘を貼らず、自分に期待し、颯爽と人生を楽しむ考え方を紹介します。

リーダーが向き合う部下の数は、何人が適正か?

仲間の顔つきが一番の判断材料

会社や組織を大きくしたリーダーほど優秀だ。

その考えは本当でしょうか。

僕は、そのようには思いません。

一人の人間がきちんと向き合える人の数は、せいぜい十人。

こまめにコミュニケーションをとって、前向きに元気でやっているかどうか顔色も観察できて、相談にいつでも乗れるくらいのゆとりを持てるキャパシティーは、どんなに器用な人でも十人までだと僕は思います。

だから、僕は組織をつくるときには、まめに連絡を取らないといけない部門長が十人を超えないようにする。

もしも任された組織に部門長が五十人もいたら、不採算事業を整理して、部門長十人の規模まで縮小する。

リーダーの目が届かない四十の事業を抱えて図体を大きくするよりも、ずっと健康的でしょう。

十人の部門長それぞれがまとめるチームリーダーも十人、さらにその下にも十人というふうに。

組織の単位をコンパクトに維持して、いつでも機動的に動けることが大事。