新卒長野の企業、人材確保へ就業体験 竹内製作所など16年卒対象
竹内製作所やルビコンが今夏、大学生に就業体験の機会を提供するインターンシップを始める。2016年春卒業の学生は15年春卒の学生に比べて就職活動の期間が短くなる。大手企業が新卒採用に積極的になるなか、早めに学生と接触し優秀な人材の獲得につなげる狙いもありそうだ。
16年春に卒業する学生は3年生の3月から就職活動を始める。政府の要請に経団連などが対応したためで、15年春卒の学生に比べ、就職活動の期間は3カ月短くなる。
竹内製作所は14年度から、機械系専攻の大学3年生と修士1年生を対象にしたインターンシップを再開する。8~9月にかけて10日間、実際に現場に入り、建設機械の設計に関する仕事を体験したり、グループディスカッションをしたりする。募集人数は10人だ。
11年末にも実施したことがあるが、人手がかかるなど負担が大きいとの理由から中止していた。16年春卒の学生とは接触できる期間が短くなるため、早めに社業について知ってもらうのが狙いだ。
電子部品メーカーのルビコン(伊那市)も8月中旬に、理系大学生・大学院生を対象にしたインターンシップを初めて実施する。2~3日程度で、主力製品のコンデンサー材料の評価試験を体験できるコースや、生産設備の機械・電気設計を体験できるコースなどを用意する。
食品卸県内大手のマルイチ産商は1日限定のインターンシップを14年度から東京でも開く。8月21日に都内のホールに希望者20人程度を集める。食品流通業界の仕事について説明し、商品をスーパーマーケットで売ってもらうために、どんな提案営業をするのかなどを同社の社員とのワークショップで体験できる。
これまで本社がある長野市だけで開いていたが「関東の学生には旅費の負担が大きい」(採用担当者)と判断し、東京での実施を決めた。
就職活動をする学生にとってインターンシップが重要になるなか、県内の大学がインターンシップに参加する学生の支援を始めている。
松本大学は就活支援のスケジュールを前倒しにした。13年までは3年生に対し、7月ごろに学生に就職情報サイトへの登録を促していたが、今年は5月の第2週に早めた。就職情報サイトが6月からインターンの募集を始めているためだ。
書類審査や面談などインターンシップの選考に関する支援もする。信州大学は7月からインターンへのエントリーシートの書き方を指導する講座を、松本キャンパスで6回開く。松本大学でも書類審査を通った学生に面談練習を施す計画だ。