総合雇用ミスマッチ解消を=成長分野にシフト―経済財政白書
経済財政白書は、少子高齢化・人口減少を背景に深刻化する人手不足について分析した。
景気回復を受けて失業率が低下している中、職種などの条件が合わず職に就けない「雇用のミスマッチ」の解消が課題だと指摘。介護分野や人工知能(AI)関連などの成長産業に人材をシフトさせるための環境整備が必要だと訴えた。
労働市場の状態を、失業率と企業の人手不足を示す欠員率で見ると、2010年初めは失業率が欠員率を大きく上回った。企業の求人不足を主因とする失業が多かったことを意味する。その後、景気回復などを受けて求人が増え、16年初めごろに労働需給は均衡状態に入った。
白書では、現在の失業率の水準は求人不足を背景にしたものではなく「ミスマッチ失業や、職探し、再就職に時間がかかることによる失業を反映している」と指摘した。
その上で、介護サービスなど高齢化関連産業やAIなどの成長産業で人材不足が顕著となっているため、こうした分野への人材シフトを進めることが、ミスマッチの解消につながると説いた。
具体策として、多様な働き方の導入などにより女性や高齢者の労働参加を増やすとともに、転職市場の拡大を支援することでマッチングの効率を上げるべきだとした。能力開発の拡大など人材育成も重要と指摘した。
