看護師の就職にミスマッチ 最高の求人倍率生かせず

総合看護師の就職にミスマッチ 最高の求人倍率生かせず

都道府県の看護協会が看護職員の再就職や転職を仲介、支援する各地の「ナースセンター」で2014年度の求人倍率が2・79倍と過去10年で最高だったのに、実際に就職できたのは15人に1人に満たなかったことが、日本看護協会 のまとめで分かった。

160419navi.gif

 条件が折り合わない「ミスマッチ」が深刻で、看護師不足の解消に不安を残す結果。協会では意欲ある求職者への情報提供や相談受け付け、復職のための研修などで各センターへの支援を強める。
 まとめによると、ナースセンターでの求人倍率は05年度は1・92倍、09年度は2・15倍で、その後は毎年上昇している。しかし、求人と求職の条件が一致して最終的に就労できたのは、14年度で登録者18万6千人に対してわずか1万2千人弱、6・2%だった。
 協会の分析では、各ナースセンターの利用者は、民間業者やハローワークに比べて子育て世代や子育てが一段落して再就職を考える40代以上の女性の割合が高い。多くが非常勤や日中勤務を求めているのに対し、求人は3交代、夜勤月8回などのフルタイムが多かった。訪問看護ステーションや介護施設など病院以外の求人が増えた半面、求職者には病院の人気が高いという食い違いも明らかになった。
 協会広報部は「短時間勤務や日勤常勤などの多様な勤務が可能で、さらにキャリアアップの仕組みなどが整うと、勤務時間の延長や夜勤増を受け入れている実績もある。求人側にも配慮が必要だ」とコメントした。
 ナースセンターを通じた就労支援については昨年10月、看護職員が離職時にナースセンターに届け出ることを努力義務とする制度が始まり、てこ入れが図られている。