| ここまでアルバイト・パートに従事するシニア層の要望、苦労を分析してきました。では、シニア層はどのような問題で離職を決意するのでしょうか。
「直近でアルバイトを離職した経験はありますか?ある方は離職理由を教えてください」という設問では、「ある」が70%、「ない」が30%となりました。「ある」と答えた方から、気になる理由をピックアップしてみましょう。
回答者の声
- ・飲食店で働いていたが、体力が続かなかった。
- ・清掃業だが、腰を痛めて続けるのが困難になった。
- ・売店で働いていたが、混雑時にオーダーが立て込んでくると怒鳴られた。「メニューを完璧に覚えてこい」ときつい口調で言われて嫌気がさした。
- ・ホテルのルームメイクをしていたが、組んで仕事をしていた男性と合わなかった。
- ・先にいた先輩スタッフからいじめを受けた。
全体を見ると、「持病がある」「体力的にきつい」などの健康面のほか、同僚との人間関係や上司のマネジメントのあり方で悩みを抱えたことが大きな理由になっていました。若者・シニアにかかわらず、職場の雰囲気を明るいものにし、働きやすい職場を目指していくことは大事なポイントになります。
では、シニア層に「働きたい」と思われる会社、店舗を目指すにはどうしたらいいでしょうか。「あなたのアルバイト先で改善してほしいことを挙げてください」と聞いたところ、下記のような回答が寄せられています。
回答者の声
- ・仕事内容は同じなのに、シニアというだけで賃金格差がある。仕事内容が同じなら時給も同じにしてほしい。
- ・働きぶりを公平に評価してほしい。不満を言う人のことばかり聞き入れられ、言ったもの勝ちの風潮は良くない。
- ・上司の好き嫌い、えこひいきを感じるので改善してほしい。
シニア層は店長・上司の言動やスタッフへの接し方を見定めています。若者・シニアに限らず、公平性を意識したマネジメントを心がけましょう。
これらの設問を通して、時給などの待遇だけではなく、コミュニケーション面でも公平な対応が望まれていることが分かりました。スタッフへのきめ細かい対応が離職率を低め、いきいき働いてもらえる職場づくりにつながるのです。 |