総合求人検索「indeed」の後は追えない!? 日本国内アグリゲーションサイトの限界
今回は、テレビCMでも話題の求人検索「indeed」のようなアグリゲーション求人サイトを日本国内で展開した場合、まだいけるのか?という話を紹介したいと思います。
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月間推定1,000万セッション以上、indeedの凄さ


上記はSimilarWeb PROでindeedの調査(jpのみ)をした結果です。上の画像が全体の流入数、下の画像が流入経路です。
全体で月間1,000万セッション以上、SEO経由だけで500万セッション以上稼いでいると推測されます。
広告メニューもあり、各社の流入の中心になっている。

次にindeedユーザーが出て行く先のサイトを紹介します。
やはりハローワークが最も多く、全体の1割程度を占めていますが、以降は面白いように大手の求人サイトが並びます。変化率を見ると、リクルートさんのタウンワークやフロムエーへの送客が増えているようなので、グループサイトとして上手く活用されているのかもしれません。
indeedがすごいんだったら真似をすればいいのか?
以前から何度も相談をされていたのですが、答えとしては「非常に難しいので、辞めましょう」という回答をしていました。
弊社でも2012~2014年あたりに、老舗のハローワーク求人&他社求人を掲載するサイトのSEO対策をさせていただいていたことがあったのですが、どんなにコンテンツを追加したり、テキストを補ってユニークな情報を増やしたりしても、アクセスはじわじわ下がっていきました。
クライアント様には納得して投資をしていただいていたものの、最終的には弊社とクライアント様ではアクセスアップは難しいと判断して、サイト売却に至ったことがありました。
上記のような経緯もあり、基本的に相談されても止めたり、お断りをしたりしていました。
最近になってまたindeedがずっと伸びているのを見て、検討される方が多くなったのか相談される機会が多かったので今回の記事を書くことにしました。
実際にindeedと同じ施策をしているサイトとindeedとの差。indeed一強

画像は、各サイトのオーガニック検索流入の数値です。
この結果を見て笑ってしまったのですが、同じようなサービスで、以前はよく見かけた印象があったcareerjetですら10分の1程度のセッションしかなく、その他の後発サイトとの間には圧倒的な差があります。
この結果を見ても、「後発でアクセスアップをするのは難しい」と判断できます。
特にスタンバイは満を持して、あのビズリーチが取り組んでもこの状況なので、
今後どうなるかはわかりませんが、相当厳しい戦いを強いられるなという印象です。
なぜindeedと同じことをやっても上手く行かないのか?答えはパンダアップデートにある
続いて、なぜindeedだけが強いのかについて解説します。(Googleが決めていることなので、あくまで推測にはなりますが。)
昔のSEO対策では、アグリゲーションは最強の対策の一つだった。

これは弊社セミナー用のスライドの一枚なのですが、以前のSEO対策では、「インデックス数をとにかく増やして、強力なリンクを貼って上位表示させる」という施策がとにかく有効で、あまり現在のSEO対策のようにページの質については厳密に判定されませんでした。
インデックス数を増やせば、ボリュームのあるサイト≒充実したサイトと見なされ、上位表示を実現出来ていました。
*昔のSEOと現在のSEOについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
『SEO対策でやるべきことはたった4つだけ!アップデートで単純明快になった【2016年最新版、随時更新】』
頭がキレて、開発も出来るWEBマーケティング企業では、この検索エンジンの癖を狙って
- 電話帳データ
- 他社の求人データなどの詳細ページデータ
- ハローワークの求人
を使い回して、公式サイトやサテライトサイトにコンテンツとして追加をし、バックリンクの力を使って、次々にサイトを上位表示させてアクセスやコンバージョンを増やしていました。
当時、私は引越し見積もりサイトを運営していたのですが、社内ではなかなか取り組みづらい施策だったので、非常に羨ましかったことを覚えています。
*業務で使っていた一部は以下で紹介しています。
参考:『1年分の事業計画を15分で!Googleキーワードツールを使ったシミュレーション作成方法』
パンダアップデートの振り返りと大量インデックス施策への影響
上記のように「大量に作られた同じようなサイト群が検索結果に並ぶのは、ユーザーの為にならない」と判断したGoogleがリリースしたのが、パンダアップデートです。
*参考:『3行でわかる!SEOやるなら必須知識「パンダアップデート・ペンギンアップデート」簡単解説』
パンダアップデートは上記の記事でも解説されているように主に低品質なコンテンツや「重複コンテンツ」を排除する為のアップデートです。これにより、電話帳データを使い回しただけのサイトや、他社の詳細ページの情報をまとめたサイトは一例は先日役員の岡崎の記事で紹介したアルバイトストックです。
かつては、アドセンスだけで●百万稼いでるなどSEO界隈の方の間では、非常に有名だったサイトなのですが、当時よりはセッションがかなり減ってしまっています。
本当にindeedのようなことはできないのか?
当社では、「難しい」「無理」という回答をすることが多いですが、どうしてもやらないといけなくなった時に有効そうな施策はいくつかあります。
先に自社の情報(他のサイトで使ってない情報)をベースにサイトを伸ばした上で、他社の情報を載せるパターンならアクセスアップに繋がるケースもありそう
具体的なサイトは出せないのですが、パンダアップデート後に参入したサイトで、
- 2年間自社独自の情報だけでSEO対策を行う。
- 自社独自の情報だけで十分にターゲットワードでも上がってきている状態にする。
- 最後に他社の情報も掲載する。
この手順で取り組んだWEBサービスでは、アクセス維持と増加を(と言ってもアップデート以前のような伸びとは全然比べ物にならないほど小規模ですが)実現することができました。
東南アジアなど、日本よりもWEBサービスや検索エンジンが進んでいない地域・言語圏では有効そう?
東南アジア地域の現地語の検索結果では、まだ情報をクロールして掲載しただけのサイトでも
アクセスアップを実現できている例もあるようです。今後のアップデートでどうなるかはわかりませんが、急いで今上位表示を狙ってみるのは一つの手かもしれません。
まとめ:結局コンテンツ(と自然リンク獲得)の組み合わせが安定&最強。


上記ははてなブログで運用されているクレジットカードの読み物のアクセス状況です。
金融関連サイトでこのアクセスはすごいですね…。

写真は、クレジットカードの読み物の検索上位キーワードの「楽天カード 審査」の例です。検索結果を見てみると、以前のような比較サイトではなく読み物コンテンツが上位表示されていることもわかります。
特にアグリゲーションなどの技術は使わず、コツコツ記事を書いてアクセスを伸ばして月間100万セッションまで伸びている訳ですから、誰も実現していない、Googleのアップデートの流れにも逆らった施策にチャレンジするよりも賢い手といえます。
手間はかかりますが、それはアグリゲーションサイトでアクセスアップをしようとしたとしても別の工数がかかるので、上記のような「方向性が正しい」と分かるやり方で伸ばした方が精神的にも良さそうです。
また、今回以前の記事よりもSimilarWeb PROをたくさん使って調査をしましたが、
参入前に「いけそうか」調べられると非常に心強いですよね。
興味のある方はぜひお問い合わせいただくか、以下の記事を見てSimilarWeb PROの機能を詳しくご覧ください。