総合(いちからわかる!)「ブラック企業」の求人情報を締め出す?
■勧告(かんこく)など受けた企業分、ハローワークで受け付けないよ
アウルさん 働き手を酷使(こくし)する「ブラック企業(きぎょう)」の求人情報(きゅうじんじょうほう)が広まらないようにするんだってね。
A 全国のハローワークは3月から、新卒(しんそつ)求人について、残業代(ざんぎょうだい)の不
払(ふばら)いなどで行政から繰(く)り返し是正勧告(ぜせいかんこく)を受けたり、書類送検(しょるいそうけん)されたりした企業の分を受け付けない。昨年できた青少年雇用促進法(こようそくしんほう)に盛り込まれたんだ。
ア トラブルは多いの?
A ハローワークに寄せられる、勤務条件(きんむじょうけん)や仕事内容が求人と異(こと)なるといった苦情は年々増えていて、2014年度は1万2252件あった。入社してみたら、事前に説明されたような給料が支払われなかったり、業務(ぎょうむ)内容が思い描(えが)いていたものと違(ちが)っていたり。3年以内の離職率(りしょくりつ)は大卒で3割、高卒で4割に上る。
ア 対策は取られていなかったの?
A ハローワークは原則、企業からの求人をすべて受け付けてきた。職業安定(しょくぎょうあんてい)法には、ウソの内容で働き手を募集(ぼしゅう)した場合の罰則(ばっそく)規定(きてい)がある。でも、これまでに労働局(ろうどうきょく)が業者を告発(こくはつ)したことはない。「求職者の能力に合わせた待遇(たいぐう)に変えた」などと反論されると、ウソを証明(しょうめい)するのは難しいからね。
ア たしかに、取り締(し)まりは大変そうだ。
A そこで、問題のあるブラック企業の求人を締め出すことにした。少なくとも是正後6カ月間は受け付けない。新卒学生は民間の求人サイトを使って就職(しゅうしょく)活動することが多いため、国は民間にも同様にするよう求めているよ。
ア 求人面での、ほかのブラック企業対策は?
A 新卒者から要求があれば、企業は「過去3年間の採用(さいよう)者数と離職者数」「残業時間」「有給休暇(ゆうきゅうきゅうか)の実績(じっせき)」といった情報を出す義務(ぎむ)も課された。ただ、就職を目指す学生は立場が弱く、どこまで要求(ようきゅう)できるかはわからない。

