人手不足の介護業界、改善策は?

総合人手不足の介護業界、改善策は?

12月1日、ユーキャンが毎年主催する「2015ユーキャン新語・流行語大賞」で、トップテンにノミネートされた「一億総活躍社会」(安倍晋三首相)。その実現には、介護支援も大きな目玉となっています。

引き上げられる、介護設備の整備目標

厚生労働省は11月26日、2020年代初頭までに介護施設を50万人分整備する目標を打ち出しました。同月12日に昨年までの34万人という目標値を40万人に引き上げたばかりですが、安倍首相の「介護離職ゼロ」の目標に対する意向を踏まえ、整備目標をさらに積み上げた形となります。

一方で、厚生労働省は2025年に必要な介護職員253万人に対して、現状推移のままでは約38万人不足するだろうと発表しています。

2000年に介護保険制度が確立されてからは、介護職員数は増加しています。しかし、離職率も20%前後あるのが現状です。

介護人材に関して、1億総活躍担当相の加藤勝信は、「新しく参入する人を増やします。辞めている方にも、もう1回就業してもらい、処遇改善を進めていく」と述べています。

介護業界の人材不足、企業や行政の取り組みとは

現在、介護の職場では、常勤職員の人数は2010年の時点で約80万人。これに対し、非常勤は約50万で、全体の約3分の1以上が非常勤で働いています。

介護の職場での人材不足を受け、いくつかの企業では、職場で介護の資格取得の講座や研修を行うことで、パートの時給を上げる動きが広がっています。

また、資格をもっていない状態で介護の会社に入社し、会社費用負担で研修を受講し、管理業務に携わる人も出てきているそう。

都道府県ごとの取り組みも始まっています。愛知県では12月6日、「介護事業所人材育成認証評価事業」を始めることを発表しました。研修制度や処遇改善を行う企業を評価し、働きやすい環境を整えた施設に認定証を発行します。

早急な対応が必要となる介護業界。企業と行政がお互いに協力していくことで、介護の現場が改善されていく必要があります。介護の現場での処遇改善に、今後も注目が集まります。

【参考資料(ニュースソース)】
2015新語・流行語大賞 とにかく嬉しい安村
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2015120202000189.html

介護施設整備、50万人分に引き上げ 厚労省方針
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS25H2E_V21C15A1EE8000

2025年に向けた介護人材にかかる需給推計(確定値)について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000088998.html

加藤1億総活躍相「介護する側もしっかりサポートしていく」
http://www.sankei.com/politics/news/151129/plt1511290021-n1.html

介護職員をめぐる現状と人材の確保等の対策について
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002ae5j-att/2r9852000002aej7.pdf

パート介護職員引き留めたい 高い離職率 人材不足深刻
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201511/CK2015111602000178.html

働きやすい介護職場へ 県が本年度から認定証で就職後押し
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20151206/CK2015120602000045.html

【グラフ元】
介護職員の離職率と入職率の推移 7ページ・右上
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002ae5j-att/2r9852000002aej7.pdf