総合厚切りジェイソンも疑問符 「手書き履歴書」専門家の意見は?
新卒採用の就職活動が「超短期決戦」スケジュールに変更された今年。入社試験ラッシュはそろそろ落ち着き、「内定」の2文字に安堵している学生も多いことだろう。そんな中、芸人の厚切りジェイソン(29)が日本の就職試験では常識ともいえる慣習について問題提起して話題になっている。それは「履歴書」についてだ。
自身のツイッター上で「就活の履歴書で、最後の一文字でも間違えたら書き直し。修正テープはNGがマナー。最後ぐらい許してと思うのですが」という書き込みに、「手書きは効率悪いよね。もうこの時代で電子データでいいはず。アメリカで手書き履歴書は聞いたことない。だってメリットないダロウ」と一刀両断したのだ。
厚切りはアメリカ人ながら日本語はペラペラ。芸歴2年目の“若手”ながら、今年の「R-1ぐらんぷり」で決勝に進出。日本の漢字や言葉に対する疑問を引き合いに「Why Japanese people!?」と言ってキレるネタでブレークした。普段はITベンチャー企業の役員という顔を持つことでも知られている。
日本語に対する疑問をぶちまけるのは、あくまでネタの一部。ツイッターでは、ファンからの悩み相談や不満についてマジメに答えていて、そのひとつが履歴書の話題だった。
■新卒採用は今も「手書き派」多数
「字は人柄を表す」「字は心を写す」という日本的“因習”に一石を投じたこのつぶやきはネット上で大絶賛。しかし、現実はというと、「IT企業や広告、マスコミはウェブ履歴書が多いですが、ホンダ、サントリー、日清食品、住友林業などの老舗メーカーは手書きでした」(就職活動を終えた学生のひとり)と話すように、手書きにこだわる企業はまだまだ多い。人事コンサルタントの菅野宏三氏はこう話す。
「手書きで人間性が分かるというのは今の時代、あまりにも浅薄な考え方。キレイな字ならまだしも、汚い字を読まされる人事も楽ではない。小論文を手書きで書かせる企業はありますが、ネットが普及したこの時代に手書きの履歴書にこだわる理由はないのでは。すでに転職市場では10年ほど前からネットでの履歴書提出が主流。今は4人に1人が転職する時代ですから、手書きは宛名くらいで十分ではないでしょうか」
他にも厚切りは「多くの日本企業の新卒の扱い方が下手くそ。大学で4年も勉強した専門知識と経験を全部捨てって一からやり直させ、適当に仕事を割れ当てる。更にそういうやり方だからあまり価値が搾れ出せないので、低い給料しか払わない。お互いに不幸ダロウ。日本企業に勤める人は大学に行く意味はなんだったっけ?」というつぶやきも。
理屈では分かっていてもなかなか口に出せないことを喝破した厚切りの提言はまだまだ波紋を呼びそうだ。