総合30道府県で応募者減=職員採用、人材確保に苦心-時事通信調べ
都道府県が2016年度に採用する上級職(大卒程度)の応募者数が、前年度に比べて30道府県で減少したことが26日、時事通信の調べで分かった。景気回復を背景とした民間企業の採用拡大が主な要因とみられ、多くの自治体が減少の理由に「民間の採用意欲の高さ」「売り手市場傾向の強まり」を挙げた。1次試験は、既に実施された北海道、東京、大阪を除き、28日に行われる。
応募者総数は、前年度比7.0%減の7万3625人で4年連続の減少。大きく減ったのは、大型の秋試験を控える北海道と神奈川を除くと、大阪(16.3%減)、山口(15.5%減)、埼玉、福井(いずれも13.7%減)。応募者が増えたのは、熊本(21.9%増)、兵庫(19.4%増)など17都県だった。
受験者獲得のため、筆記の専門試験などを免除する「特別枠」を設け、自己アピール試験を取り入れるなど民間企業志望者も受けやすいようにする工夫もみられた。長野や静岡など6府県で導入。従来型の試験よりも高い競争率になる場合が多く、長野17.7倍、静岡30.0倍、京都15.5倍となった。
宮城や宮崎は1次試験を東京でも受けられるようにした。全応募者のうち、宮城で15.4%、宮崎で10.0%が東京会場を選択。宮城県人事委員会は「近年、競争率の低下傾向が続く中、一定の効果があった」と評価している。
◇2016年度都道府県職員採用応募状況 応募者数 増加率 競争率 (人) (%) (倍) 北海道 2,532 ※▲22.2 6.2 青 森 596 ▲3.9 4.3 岩 手 625 ▲7.1 4.7 宮 城 1,231 ▲9.4 9.3 秋 田 764 ▲1.5 8.2 山 形 797 2.7 8.0 福 島 1,120 1.4 5.3 茨 城 1,473 2.8 10.5 栃 木 1,399 ▲2.2 9.0 群 馬 970 ▲0.7 11.5 埼 玉 4,195 ▲13.7 10.6 千 葉 2,810 ▲3.6 10.4 東 京 13,822 5.8 12.9 神奈川 2,757 ※▲60.3 10.5 新 潟 1,016 ▲5.5 9.2 富 山 660 7.5 6.2 石 川 598 ▲11.4 4.1 福 井 597 ▲13.7 4.6 山 梨 885 ▲6.0 8.1 長 野 1,113 3.1 7.4 岐 阜 778 ▲9.7 4.4 静 岡 1,516 4.5 6.6 愛 知 3,269 16.1 9.9 三 重 947 6.5 8.0 滋 賀 993 ▲10.2 9.5 京 都 1,346 ▲1.9 10.0 大 阪 2,544 ▲16.3 - 兵 庫 1,710 19.4 10.3 奈 良 970 ▲5.9 7.9 和歌山 834 ▲4.8 7.3 鳥 取 548 ▲1.4 8.8 島 根 573 ▲6.7 6.2 岡 山 856 ▲13.2 8.9 広 島 1,125 13.6 9.2 山 口 689 ▲15.5 8.4 徳 島 1,423 ▲1.9 9.6 香 川 697 ▲4.7 5.8 愛 媛 1,199 ▲10.9 7.5 高 知 929 ▲6.4 9.6 福 岡 1,655 ▲4.2 14.5 佐 賀 1,840 2.4 15.5 長 崎 864 6.4 6.8 熊 本 1,175 21.9 8.8 大 分 1,025 0.3 7.2 宮 崎 1,004 3.7 9.2 鹿児島 945 8.1 12.1 沖 縄 2,211 ▲6.5 -
注1:増加率は前年度との比較で、▲はマイナス。※の北海道は15年秋試験の応募者を含む比較、神奈川は15年春試験の応募者を含む比較
注2:各県とも「行政」「土木」「農業」といった職種別の募集をしているため、競争率は職種によって異なる
注3:採用予定人数を「約○人」「○人程度」としている団体も、競争率は「約」「程度」を省略した
注4:大阪、沖縄は採用予定人数の総数が未定のため、競争率を算定できず、「-」とした(2015/06/26-14:47)