総合退職防止に効果あり!? 採用時の「性格診断テスト」の人気が復活
採用した人材は将来活躍してくれるのだろうか――そんな疑問に企業の管理職や人事担当者はいつも頭を悩ませる。米「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙によると、米国では近年、採用時に性格診断テストを導入する企業が増えている。これは、「なぜ人々が抽象的なアート作品に魅了されるのかわからない」「人前で大声を出すのは嫌いだが、ときには必要だと感じる」といった多くの項目にマルバツ式で答えるものだ。
こうしたテストは、1940年代から利用されてきたが、2000年以降はオンラインでの応募が普及したため下火になった。しかし、入社しても短期間で辞める社員が後を絶たないため、最近、企業側が退職を防ぐ手段として、続々と復活させているのだ。
同紙によると、01年には大企業のうち26%が性格診断テストを利用していたが、13年には57%にまで増加した。そして多くの会社で退職者が激減。性格診断テストを作成するファーストパーソン社は、20社を対象にテストの導入前と導入後の調査を行った。すると、導入前には入社90日間以内の退職率が平均40%だったのに対し、導入3年後には12%にまで減ったという。
日本の中途採用では特に履歴書のスクリーニングや面接が中心となり、性格診断テストを省いてしまうことも少なくない。試験実施のための時間と労力の負担は増えるが、長い目で見れば、双方にとってメリットがあることは間違いないだろう。