総合人材不足の中小、4割近くに 15年版中小企業白書
政府は24日、2015年版中小企業白書を閣議決定した。深刻な人手不足に焦点をあて、人材を確保できていない中小企業が4割近くに上ると指摘。ただその一方で、外部からの人材獲得はコストに見合わないと考えている経営者も多く、必要な人材を柔軟に確保できない中小企業の実態を浮き彫りにした。
売り上げが伸び悩む中小企業では新規顧客の発掘や市場調査を手掛ける人材が不足している。白書では、経験を積んだ人材などを外部から獲得した企業も11%にとどまっていると指摘。人材を外部から得ていない企業の56%は「コストに見合う効果が期待できない」と答えた。
白書では、研究開発や経営の中核となる人材も不足していると指摘した。中小企業の人材獲得手段はハローワークや知人・友人の紹介などが多い。自社ホームページの活用など採用手段を多様にする必要があるとした。
政府は今回、小規模事業者(製造業で従業員20人以下)の白書も初めてまとめた。小売業の事業所数はピーク時の1981年から2012年までの31年間で50%減り、製造業は46%とほぼ半減した。経営者の高齢化が進み、後継者不足が深刻になっている。