新卒もはや形骸化した就活スケジュール協定「守らなくても仕方ない」企業が約3割
3か月繰り下げて開始
3月1日に入り、2016年春の入社に向けた就職活動が始まった。
昨年までは、大学3年生の12月に会社説明会などを開始、面接などは4月から、内定は10月からとなっていたが、日本経済団体連合会(経団連)や文部科学省の申し合わせにより、会社説明会などは3月から、面接などの選考は8月からに繰り下げてのスタートとなった。
ただし内定は10月のままなので、企業も学生も、これまでと比較して短いスケジュールで挑むことになる。
買い手市場
人材派遣などを行っているディスコでは、全国の主要企業を対象とした、今年の採用活動に関するアンケート結果を公開している。
これによると、採用を増加すると答えた企業が29.2%(前年は24.4%)で、減少の6.9%(同7.2%)を大きく上回っている。
業種や会社の規模を問わず、採用を増やす企業が増えているが、特にIT系とサービス業、メーカーの採用意欲が高く、採用予算が増えると見込んでいる企業も35.7%(前年は26.4%)と増えている。
既に内定の噂も
インターネットの掲示板などでは、既に内定を取得したとする学生の話も出ている。
先のアンケートで、企業に選考開始と内定出しの時期を聞いた設問では、面接開始は、8月上旬(14.9%)、4月上旬(10.2%)、4月中旬{9.8%)、5月中旬(9.3%)などが多く、内定出しは、8月上旬(14.9%)、6月上旬(8.4%)、4月下旬(7.2%)、5月上旬(6.8%)、5月中旬(6.5%)、下旬(6.5%)と答えた企業が多めだ。
しかし申し合わせに反して3月までに面接を始めると答えた企業が15.8%、7月までに内定(内々定)を出すと答えた企業も66%ある。

ディスコ
形骸化した協定
協定について尋ねた設問では、「経団連加盟・非加盟に関係なく遵守すべき」と答えた企業は、2013年12月には40.4%だったのが、今回は23.3%に減っている。
一方「加盟企業は遵守すべきだが、非加盟企業は守らなくても良い」と答えた企業は17.7%から26.3%に増加、「加盟・非加盟関係なく守らなくても仕方が無い」と答えた企業も16.0%から33.2%に倍増している。
踊らされるのは企業なのか学生なのか、それとも両方なのだろうか。