総合若手「起業に関心3割」 経営トップ、自らスカウト
日本政策金融公庫が今月まとめた「起業意識に関する調査」によると、10代と20代では約3割が「起業に関心がある」と回答した。同公庫の調査担当者は「予想以上に起業志向が高い」と分析する。こうした若手が有力ベンチャーへの入社志望学生とも重なる。
景気が回復し、大企業が新卒採用増に動くことはベンチャーなど中小には逆風とされる。それでも有力大学の新卒人材をベンチャーに紹介するスローガン(東京・港)の伊藤豊社長は「大手企業への入社イコール安泰と思わない学生が増えている」と語る。テラモーターズのように難関大学出身者もベンチャーに目を向けるケースが多い。
有力ベンチャーは経営トップが若い学生たちが集まるビジネスコンテストなどにも頻繁に顔を出し、採用の最前線に立つ。例えば、成功報酬型求人情報を手掛けるリブセンスの村上太一社長。東証1部上場企業最年少の社長として学生の間で知名度は抜群だ。
村上社長はコンテストのプレゼンテーションで印象的な学生を「うちで新事業をやりませんか」と自ら口説く。同社は社員数約100人の小所帯ながら難関大の学生が数多く志望する。採用数は村上氏の目にかなった3~4人だけ。新規事業立ち上げ時には村上氏が相談に乗る。11年入社の若手が立ち上げた口コミサイト「転職会議」は会員登録者数が累計70万人を超え売上高を順調に伸ばしている。
ウェブ構築で急成長し、学生人気の高いVOYAGE GROUP(東京・渋谷)の宇佐美進典社長も同様に学生との接点づくりに熱心だ。無人島でのインターンなどユニークな採用手法でも知られている会社だ。
同社の人事統括の青柳智士取締役は「入社後に自らの仕事を通じて成長を実感できるベンチャーで働く良さを訴えることで、より多くの優秀な学生を採用できるようになる」と指摘する。