正社員がなくなればサービス残業も契約外の業務をしなくて済むかもよ~正社員全滅時代は不幸ではない

総合正社員がなくなればサービス残業も契約外の業務をしなくて済むかもよ~正社員全滅時代は不幸ではない

「正社員なくしましょう」と竹中平蔵氏が、テレビの討論番組で発言したことが波紋を呼んでいるという。大半は「ふざけんな!」「正社員を守れ!」という声だと思うのだが、本当に今のままの社畜正社員がいいのだろうか?


もし正社員がなくなり、すべて契約社員なり派遣社員になったら、サービス残業は一切できなくなる。勤務外の労働なんてもってのほか。また契約した業務以外のことをやらせることもできなくなる可能性がある。いいんじゃないですか。正社員なくなった方が。ブラック企業が存在するのは、正社員というエサで、無制限奴隷労働をさせているからでしょう。契約や派遣になったら、今のように社員をコキ使うことはできなくなる。

まあ竹中平蔵氏がいうと派遣利権うんぬんの話になり、確かにそのためにそういう方向に持ってきたい、というのもあるかもしれないが、竹中氏のその前の議論を聞いていると結構まともなわけです。特に「非正規のすべてが正社員になりたいとは思っていない」というのは、竹中氏が指摘したアンケート調査結果が偏向していたとしても、そういう意見は間違いなくあると思う。

正社員っていう名のお守りのために、奴隷労働させられている。正社員だから会社の命令にすべて従わなければならなくなる。良心がとがめるようなこともしなくてはならない。勤務外だろうが仕事外だろうが会社の雑務はすべて無報酬でもやらされる。でも正社員じゃなければ奴隷労働はしなくて済む。契約に基づき、決められた範囲の業務をこなせばいいだけだから。

正社員なくしましょう。きっとその方が私は多くの日本人が幸せになると思う。※まあ契約観念のない日本企業や日本人に、派遣や契約や外注を使いこなせる、まともな人間が今、あまりいないという問題があるのは大きな課題ではあるが。

ただ今までのように台風だけど出勤しましたみたいな能無し人間にはつらい。なぜならそんなものは仕事の成果と何も関係ないからだ。何をしたのか、何ができるのか、厳密な仕事力で人が評価されるようになる。今みたいにね、上司が残っているから、やることないのに、つきあいで会社に残っていれば評価されるみたいな、そんなおかしなことはなくなる。だから正社員制度が廃止されると、社内政治力やごますり能力があるだけで仕事ができない人間は淘汰される。

こういう人たちが「正社員なくされたら困る」と騒いでおり、そういう無能な正社員を雇っているせいで、同一労働している優秀な非正規にまともな賃金が払われない、みたいなことにもなっているのではないか。

私は数年間から「正社員は全滅する」と言っている。竹中平蔵うんぬんではない。時代の流れだ。お荷物正社員を抱えていける、既得権益に守られた護送船団方式社会は終わった。グローバルな争いになり、生産性のない社員を抱える企業はやがて淘汰される。正社員がやってきた仕事が、優秀かつ賃金の安い外国人に奪われる可能性もある。また何よりも正社員がやってきた仕事が、ITやロボットに奪われる可能性もある。

もう正社員なんて制度がなくなる時代がやがてくる。派遣社員や契約社員は当たり前。それどころか社員ですらない、みな個人事業主として、仕事単位で働く時代がやってくる。全業種がそうなるとまでは言わないが、割合として正社員が減るのは時代の流れとして不可避だと思う。

実際に私がいるマスコミ業界はだんだんそうなってきている。今まで編集者、ライター、カメラマン、デザイナーなど、すべて正社員として雇っていたプロダクションやデザイン事務所が、社長や経理とごくわずかな幹部だけ残して、他の社員は解雇し、仕事がある時だけ発注するフリーランス形態になったところをいくつか知っている。そういう会社が増えてくることは間違いない。

だから今からやるべきことは、正社員を守るとか非正規の待遇をどうのとか、弱者のふりして怠慢な人間を守ることで、日本全体の成長の息の根を止める輩を支持することではなく、自分の仕事力や生産性を向上させることに全力を尽くすべきだ。

でもね、それは決して不幸な社会じゃない。会社に四六時中縛られる社畜社会、ブラック企業社会からの脱却。ライフワークバランスは自分自身で自由に管理ができる。

私はこれまで4社15年間、正社員をやってきて、3年前にフリーランス=個人事業主になったけど、今のような正社員になんて絶対に戻りたくないと思う。

フリーランスになって思った。なぜ平日の定時に行かなきゃならんのかまったく意味なし。なぜ休みを取る日数が決まっているのかまったく意味わからん。なぜ体調悪いのに無理して会社に行かなきゃいけないのか不思議すぎる。自分で時間割をたてて仕事をすることを覚えてしまった今、正社員なんか絶対になりたくないと思う。

だから悲観しなくていい。いや悲観うんぬんではなく、竹中平蔵うんぬんではなく、時代の流れで正社員はどんどん減っていく。

だからこそ個人力を身につけておきなさい。それは今、働いている会社の仕事をさぼることじゃない。社内政治力やごますり力や大企業看板力を仕事力と勘違いせず、たとえ会社に解雇されても、会社が倒産されても、個人で仕事ができるよう、本当の仕事力を身に付けるために、目の前の仕事に全力を尽くすべきだ。

そして会社だけでなく、パラレルキャリアで、好きなことをブログで情報発信し、活動を続ける。これが正社員全滅時代を楽しく生きられるようになる道だと私は思う。

※ただ正社員でないと困る最大の理由は住宅ローンという奴隷鎖。奴隷労働を好んでせざるを得ないのは、毎月決まった額を振り込まなきゃいけないという、住宅ローンによって借金漬けにされているからだ。

でもこの先、人口減るんだし、空き家だらけで困っているわけだから、国民全員に住宅を無償提供すればいい。そこまでやらなくても仕事がなくなって生活に困った人には、空き家と畑を無償であげる制度をつくれば、生きていける。毎月の安定収入のために正社員という奴隷労働をしなくて済む。