人材各社、アジアで新卒採用支援 日本企業に橋渡し

総合人材各社、アジアで新卒採用支援 日本企業に橋渡し

人材各社がアジアで現地の新卒採用の支援事業を広げる。リクルートキャリア(東京・千代田)やパソナグループなどは、東南アジア諸国連合(ASEAN)で日本企業の合同説明会や選考会を拡大、外国人学生との接点を増やす。ジースタイラス(同)は中国で中小企業向けの学生紹介を始める。企業の海外展開加速によるグローバル人材の需要増に現地での新卒人材の発掘で対応する。

リクルートキャリアは13~14日に、初めてシンガポールで合同面接会を開いた。シンガポール国立大学やインド工科大学(IIT)、インドネシア大学などASEANや周辺国の有名校から学生を集めた。入社前研修や就労ビザの取得代行なども提供する。

パソナグループは15年中にマレーシアとインドで日本企業向けの新卒採用支援を始める。学生向け説明会などでマッチングサービスを提供する。ディスコは来夏をメドにミャンマーで採用イベントを開く。8月に試験的に実施し一定の需要が確認できたため、本格的に手掛ける。

日本企業のASEANでの事業拡大で、現地の幹部候補などグローバル人材への需要が年々高まっている。これまでこうした人材の多くは日本への留学生に頼ってきた。だが、ASEANからの留学生は全体の10%程度にとどまるうえ、留学生の数も伸び悩んでいる。「日本にいる留学生の約7割は母国に戻る傾向があり、国内だけでは人材を確保しきれない」(パソナグループ)ため、現地での採用を支援する。

ディスコは「国内の理系人材不足もあり、ASEAN学生へのニーズは高まっている」と指摘する。現地大学や顧客企業と連携し、インターンや集中語学研修を組み合わせて、日本企業で働く基礎を学生に身につけてもらう。

中小・ベンチャー企業を対象に中国の学生を紹介する動きもある。ジースタイラスは16年卒の学生を対象に来年1月から採用イベントを上海で始め、4月から月1回のペースで開催する。

5社程度と日本企業への就職に関心がある現地学生や日本からの留学生など20~30人を集める。企業から担当者1人につき15万円の参加費を集める。費用を抑えて中小・ベンチャーの参加を促し、採用する学生を探しやすく、増やす狙いだ。

ディスコの調査によると外国人社員の採用では、「新卒を重視」する割合が中途の2倍近い40%に達し、新卒外国人へのニーズの高さがうかがえる。「現地で活躍する外国人社員の採用は現地でするという流れは今後増えていく」とみている。