小売り各社、駆け込み需要取り込みへ人・モノ増強

中途, 総合小売り各社、駆け込み需要取り込みへ人・モノ増強

小売業が4月の消費増税前の駆け込み購入の需要を取り込むために商品在庫や販売員を増やす。良品計画や大塚家具、ヨドバシカメラといった大手が家具や家電の販売増を狙って体制を整備するほか、百貨店は春物衣料を前倒しで売り出す。増税後には消費の冷え込みも懸念され、3月末までの商機を逃さずとらえようと競争が激しくなりそうだ。

良品計画は家具で3月ごろに駆け込み需要で売り上げが前年比20%超伸びる可能性があると予測しており、商品の在庫も前年比20%程度多めに準備する。生産を委託するアジアの取引先にも協力を求めて、需要が増えたときに円滑に出荷してもらえる体制も整備した。

大塚家具は輸入家具の在庫を1~2月は前年より15%程度多く準備する方針。3月は50%以上積み増す考えだ。

ヨドバシカメラはエアコンや洗濯乾燥機など駆け込み購入の対象となる大型の白物家電が目立つように2月にも売り場を変更する予定で、売れ筋商品は在庫を積み増す。紳士服チェーン最大手の青山商事も主力店舗の「洋服の青山」で、スーツ商品の在庫を約3割増やす。

増加する顧客に対応する販売員の確保も重要だ。家電量販店のノジマは3月の駆け込み商戦のピークに向けて店頭の接客担当のアルバイトの採用を増やす方針。人数などの計画をつめて2月以降順次採用を始める。大塚家具も週末や祝日には退職した社員や育児休業中の社員にもパートとして勤務してもらえるように呼びかけている。

化粧品メーカーのファンケルも従業員のシフトを見直すことで3月の直営店の販売員や通信販売のコールセンターの担当者を通常よりも多めに配置する方針だ。

衣料では春以降の季節商品を増税前に購入しておこうという顧客も増えるとみられる。このため、そごう・西武は春物の衣料を例年より2週間早めて1月10日から展開。高島屋も例年は3月からの本格販売を2月中に繰り上げる。

主要な販路である百貨店の動きと連動しながらアパレル大手も前倒しの購入に対応する。三陽商会は主力の紳士服ブランド「ポール・スチュアート」で、春物のセミオーダータイプのスーツなどの受注を例年より1カ月半早めて昨年12月中旬から始めた。他のブランドでも受注や納期を前倒しする。レナウンも春夏物の定番商品を3月に前倒しで投入する。