女性雇用妻が長く働いても 家事・育児時間、夫は短いまま
妻の働く時間が増えても、夫が家事や育児をする時間は短いまま――。共働きの女性が仕事を増やすと、妻に負担が集中しがちなことが公益財団法人・家計経済研究所の調査で確認された。背景には男性の長時間労働があり、同研究所の久木元真吾次席研究員は「企業が男性の働き方を変える努力をしなければこの構造は変わらない」とみている。
調査は24~54歳の女性が対象で、女性自身や夫の1日の時間の使い方などを聞いた。共働きの女性683人のうち、2012年と13年を比べ、働く時間が増えた212人の回答結果を分析した。
平日の1日平均で見ると、13年の妻の仕事の時間は7時間51分で1時間12分増加。これに対し、家事・育児の時間は19分減って3時間59分だった。睡眠や食事、入浴など毎日欠かせない行動の時間を約35分、趣味や娯楽、交際の時間を約20分と自分の時間を減らし、働く時間を捻出していた。
一方で夫の仕事の時間は3分増の9時間53分、育児・家事が2分減の41分とほぼ変化がなかった。通勤は往復1時間7分。長時間の仕事や通勤で、平日に家事や育児に関わる余裕のない現状がうかがわれた。
212人の女性の平均年齢は43歳で、子供の数は1.9人。雇用形態はパート51%、正社員27%などで、夫は78%が正社員だった。妻の働く時間が1時間以上増えたのは、子育てが一段落し、働く時間を増やすなどした影響が大きいとみられる。