企業がシフトしつつある「オフライン就活」とは? セミナーなどでコンタクトを図る

新卒企業がシフトしつつある「オフライン就活」とは? セミナーなどでコンタクトを図る

大学3年生の11月は、例年ならば就職活動が始まる12月を直前に控えて、漠然と就職活動に対して不安や焦りを感じていた学生が多い時期でした。しかし、今年は就職活動ではなく文化祭の準備やゼミ活動、アルバイトに励んでいる学生が多いかと思います。ご存じの通り2016年卒生の就職活動は従来の就職活動と違い、就職活動の開始時期が後ろ倒しになります。そのため今年は一部の学生を除き、例年になく学生の就職活動に対する動き方が鈍くなっています。

動き出しが遅い学生…

企業は例年と同じく10月に内定式を終え2015年卒の就職活動に対し一区切りをつけて、2016年卒の採用にシフトしています。そのため、2016年卒に対する企業の採用方針が徐々に見えてきました。今回は2016年卒の就職活動に対する企業の動き方と、学生への注意点を一部お伝えしたいと思います。

ずばりキーワードは『オンライン就活からオフライン就活へ』です。この1カ月で新聞やインターネットで使われ出した用語です。しかし、多くの方が知らない用語と思いますので、本日は『オフライン就活』について紹介します。

私が学生時代だったときから、ほとんどの学生は就職活動をする際に、「リクナビ」などの「就職情報サイト」に登録することから始めておりました。サイト内から会社を検索して、プレエントリー(説明会情報請求・応募書類請求などの意味がある)を行い、説明会に参加し、企業の情報を入手していたはずです。

そのため企業も学生と接触が比較的容易な「就活情報サイト」を活用して、学生を確保しようとしていました。理由としては学生の母集団の確保が狙いだからです。

しかし、今年は「就活情報サイト」を利用しながらも、企業は独自に学生とコンタクトを取ろうとしています。理由は「就活情報サイト」を活用しても、企業が母集団を確保することが難しくなったからです。母集団を確保することは良い学生を確保する確率が高まります。そのため企業は、「就活情報サイト」のプレエントリー数を気にしていました。どれだけの学生が企業に対して興味があるか分かるからです。

売り手市場で学生が企業を絞る

しかし、最近このプレエントリー数が一部の企業を除き年々減少傾向にあります。景気が改善されて売り手市場になり、学生が企業を絞るようになったからです。さらに求人倍率の上昇による安心感から、内定をもらえないリスクが減少したことにより、学生の就職活動に対する動き出しが遅くなっています。その結果、志望する企業に偏りが生じて、人気企業以外は学生を確保することが難しくなっています。さらには2016年卒の就活スケジュール変更により選考時期の集中が問題になります。学生は日程に制限があるため、興味がある多くの企業を見る機会が減少する状況が生まれ、人気がある企業でも良い学生を確保するのが難しくなる可能性が出てきます。

これらから企業は「就活情報サイト」を利用した採用活動(オンライン就活)から企業が直接学生に接触を試みる採用活動(オフライン就活)にシフトすることが予想されます。10月に大手就活情報サイトから、2016年卒で重点を置く採用手法が発表されておりました。

1位:学内セミナー

2位:特定の学校への訪問

3位:合同企業セミナーの開催

4位:インターンシップの受け入れ

4位のインターンシップは大学ごとに枠を設け、「就活情報サイト」を活用せずに募集をしている企業が増加しています。企業がオンラインからオフラインでの採用活動を積極的に導入していることが伺えます。学生の皆さんはインターネットだけではなく、他の手段を使って情報を入手する必要が出てきております。

キャリアセンターを有効活用

情報を入手する方法として、大学のキャリアセンターの活用が挙げられます。企業は大学のキャリアセンターに直接問い合わせして、学生とコンタクトを取ろうとしています。そのため、学生には積極的にキャリアセンターを活用してほしいと考えています。

しかし、大学のキャリアセンターが主催する2016年卒生を対象とした就活セミナーは各大学とも出席率が下がっていると聞きます。さらに10月に某マスコミ主催で開催された就活セミナーは、例年の4分の1の出席率だったそうです。動き出しの遅さやキャリアセンターを活用しない学生が多くなってきていることが要因と考えられます。

少しでも有利に就職活動を行うためには、早期の動き出しとキャリアセンターをうまく活用していくことです。企業によっては選考が始まった企業もあります。気付いたときには選考が終わっていたということにならないようにしてください。(「内定塾」塾長 齋藤弘透)

ここ十数年で新卒の就職活動も大きく変化してきました。今年は特に変化の年になります!新卒の就職活動は、世の経済状況や世相を反映しやすく、年によって状況が異なります。東京、名古屋、大阪、福岡の主要都市を中心に全国12校舎を持つ、就活塾・予備校最大手の「内定塾」講師が週替わりで、就活事情の最前線をご紹介します。