中途遠鉄、ヤマハなど静岡4社、就労・転職支援で協力
遠州鉄道(浜松市)、鈴与、ヤマハ、ヤマハ発動機の県内4社が人材サービス業で協力する。各企業の人材派遣などを手掛けるグループ会社が7、8日、就労・転職希望者を対象にした合同登録会を初めて開く。県内では景気回復に伴い企業の求人が急増し、人材不足が深刻化している。多様な職種への派遣を手掛ける4社が協力して登録者を確保し、地域の雇用確保につなげる。
合同登録会「ジョブコレ」を開くのは遠州鉄道傘下の遠鉄アシスト(同市)、ヤマハ傘下のヤマハビジネスサポート(同市)、ヤマハ発動機傘下のヤマハモーターアシスト(磐田市)、鈴与傘下のベルキャリエール(静岡市)。それぞれ製造業、事務、販売など得意分野を持ち、グループ会社や外部企業への人材派遣などを手掛けている。
登録会の参加者には4社のブースを回ってもらい、職歴や希望する職種、働き方などを聞いた上で仕事を紹介する。1度書類に記入するだけで4社に登録でき、希望に応じた様々な派遣先を紹介できる。会場は浜松市のアクトシティ浜松研修交流センター。2日間で100人の登録をめざす。
地元資本の親会社を持つ4社は昨年10月に勉強会を始め、今回初めて共同で企画を実施する。5日に浜松市内で会見した遠鉄アシストの藤野聡社長は「普段は競合しているが、人手不足は共通した課題で横の連携が必要。地元基盤の4社共催なら発信力が高いし、求職者に幅広い選択肢を示せる」と強調した。
静岡労働局によると9月の県内の有効求人倍率は1.08倍。1月に5年ぶりに1倍を超えて以降、じりじりと上昇している。特に人材派遣を中心としたサービス業では9月の新規求人数が前年同月比35%増の3263件と高い伸びを示す。ヤマハモーターアシストではこの1年で製造業を中心に求人が1割増えたが、労働時間などに関して求職者とのミスマッチが多く、「仕事があっても人を紹介できない」という。
ヤマハビジネスサポートは登録数確保のため、紹介者や登録者、派遣先で一定期間働いた人に金券を渡すなどのキャンペーンを先月始めた。遠鉄アシストもホームページをスマートフォン(スマホ)でも見やすいようリニューアルしたほか、求人サイトへの広告を増やして登録の間口を広げている。ただ、両社とも登録増加の決定打にはなっておらず、今後も横の連携を深め、共同企画などに結びつける。