愛知県、車部品企業の人材確保支援

総合愛知県、車部品企業の人材確保支援

愛知県は自動車部品を手がける中小企業の人材確保を支援する。フォークリフトやクレーンなど工場での作業で必要となる資格・技能を習得させ、現場で体験就業させて即戦力に育てる。景気回復で大手の採用意欲が高まるなか、人材確保が難しい中小企業を支援して、自動車産業の基盤固めにつなげる。

県が9月から始める育成事業は、人材派遣・育成事業者に業務を委託。受託事業者は35歳以下の求職者をいったん雇用したうえで、一般的なビジネスマナーなどを2カ月程度かけて指導する。工場現場で必要となるフォークリフトの操作法なども学ばせ、必要があれば資格も取得させる。

11月からは求人企業に、採用を前提として求職者を派遣する。実際の作業を体験させながら、部品加工やプレス、組み立てなどの技能を身につけてもらう。求職者は4カ月ほど作業を体験したうえで、各企業が即戦力として採用する。

採用までの体験期間は人材派遣・育成事業者が給与を負担するため、中小企業の負担を軽減できる。企業側からあらかじめ必要な技能などを聞き取って資格・技能を取得させるほか、事前に体験就業することで雇用のミスマッチを防ぎ、早期離職のリスクも抑えられるとみている。

育成する求職者は10~15人の予定。自動車関連の板ガラス加工やアルミ合金のプレス、タイヤ・チューブ、金型など県内の中堅・中小企業5社以上に人材を供給することを目指す。

愛知県内では製造業をはじめ、介護、建設など幅広い業種で人手不足が起きている。中小企業が採用した若手社員が、より条件の良い企業に移るケースも増えていることから、県として中小企業の人材確保支援を拡充する。