総合サービス価格、6月3.6%上昇 人手不足も影響
日銀が25日発表した6月の企業向けサービス価格指数の総平均(2010年平均=100)は102.6となり、前年同月比3.6%上昇した。消費増税の影響を除いたベースでは前年同月比0.9%上昇。伸び率は前月と同じだったが、堅調な需要や人手不足を背景にサービス価格の上昇が続いている。
企業向けサービス価格指数は企業同士が取引する輸送や通信などのサービス価格の水準を示す。
調査対象147品目のうち、価格が上昇したのが77品目、下落したのが42品目となり、9カ月連続で上昇が下落を上回った。上昇した品目数と下落した品目数の差は、同じ条件で統計をさかのぼれる11年1月以降では最高だった。
為替の影響を受けやすい国際運輸を除いた総平均では前年同月比3.7%上昇と、1991年1月以来(3.7%)の伸び率だった。
運輸・郵便や不動産の上昇が全体を押し上げた。消費増税の影響を除いたベースでは、道路旅客輸送が前年同月比で1.3%上昇。貸し切りバスでこれまでの燃料高を料金に転嫁する動きが出た。事務所賃貸は前年同月と比べ0.3%下落したが、マイナス幅は前月と比べ縮小した。需要が好調で空室率が低下、賃料の上昇につながっている。
人手不足もサービス価格の上昇に影響している。ソフトウエア開発では医療機関向けなどの案件が増え、システムエンジニア(SE)不足が意識されている。