「勤務スタイルが柔軟」な会社トップ100社 在宅勤務や休暇制度が充実している会社とは

総合「勤務スタイルが柔軟」な会社トップ100社 在宅勤務や休暇制度が充実している会社とは

就職活動の会社選びの際に気にしておきたい項目の一つに、「勤務スタイルが柔軟」かどうかがある。就業時間がフレックス勤務制度か、さらには在宅勤務、育児時短などの制度が設けられているかなど、多様なライフスタイルに対応した制度の有無やその内容から、企業の働き方に対する姿勢や考え方が見えてくるからだ。

企業の働き方への姿勢が見えるランキング

また制度だけでなく「使いやすさ」「取得のしやすさ」も重要だろう。実際に会社に勤めている人が柔軟な勤務スタイルを実現できているかもポイントになる。そこで東洋経済オンラインでは、エン・ジャパンが運営する口コミサイト「カイシャの評判」のアンケート結果を基に作成した、「勤務スタイルが柔軟」な会社ランキングを掲載する。

「カイシャの評判」は、その企業に在籍する社員や、派遣などで勤務しているスタッフ、さらに在籍したことがある元社員が書き込んだ、会社に関する口コミを掲出するサイト。同サイトでは、コメントと同時に会社の待遇面や社内の雰囲気についてのアンケートも実施し、その結果を会社分析レポートとして公表している。

今回のランキングは、その会社分析レポート作成のための設問項目、「フレックスや在宅など柔軟な勤務スタイルが選択できるか」に対して、「はい」と回答した人の割合をポイント化し、高い順に並べたものだ。つまり、「勤務スタイルが柔軟」かどうか、“会社の中の人”が評価した結果ということになる。

ランキングは、カイシャの評判の掲載企業のうち、口コミ件数が累積300件以上で、アンケートへの回答者が30人以上の企業が対象だ。対象社数は347社。平均ポイントは31.4ポイントとなっている。今回はそのうち、ランキング上位100社を紹介したい。

1位は日本イーライリリー。イーライリリーは米国に本拠を置く医薬品メーカーで、糖尿病治療で使われるインスリン製剤を初めて実用化した会社として知られる。日本法人は1975年に設立、従業員約3400人、売上高2278億円(2015年度)の規模だ。

同社は多様な働き方を推奨するダイバーシティやワークライフバランスに力を入れており、育児や介護以外でも取得できる在宅勤務制度やMR(医薬情報担当者)の勤務地希望制度などを設けている。

口コミのコメントを見ても、「会社全体としてワークライフバランスに取り組んでおり、ダイバーシティ、特に女性のキャリアアップにも力を入れている。産休も取りやすく、代休、有給も取りやすい」(30代男性/現正社員/医薬・化学・素材・食品系専門職)、「自分の仕事の特性上、残業は自主裁量です。今日は全くやらないと決めれば、規定の就業時間になり次第、パッと仕事を終えることも可能。大事なスポーツ観戦などを試合開始から見に行くなんてこともできるかもしれません」(30代男性/現正社員/営業系)との声が上がる。

外資の医薬品、システム開発が上位

2位は日本ユニシス。企業向けのシステム開発を手掛けるシステムインテグレーター大手。連結売上高は約2780億円(2015年度)、従業員数は単体で約4200人である。現在は筆頭株主が大日本印刷となっているが、かつては米ユニシス社傘下の外資系企業だ。

そうした経緯から古くから福利厚生に力を入れており、「10年単位に最大2週間のリフレッシュ休暇が取得できる制度があり、リフレッシュ休暇を取得すると手当ても支給されます」(50代男性/現正社員/IT系エンジニア)という。さらに勤務スタイルも柔軟で、「仕事スケジュール度合いにより、個人を尊重した休みの自由取得ができ、よいと思います」(30代男性/元正社員/IT系エンジニア)といった声が挙がる。

3位はサーバーやネットワーク機器を製造する日本ヒューレット・パッカード。「男性の育児休暇取得も珍しい事ではない。コアタイムが11~14時、在宅勤務OK、勤務時間は自己申告といったフレックス制度なので、事前コミュニケーションさえ取れば、14時帰宅→私用といったパターンもできる環境」(30代女性・元正社員/営業系)というように、在宅勤務やフレックス勤務制度を取り入れているだけでなく、出産・育児へのバックアップ体制も充実させている。

上位に顔を出す企業の特徴として、2つ挙げられる。1つは外資系企業が多いという点。「社内制度・福利厚生がユニークな企業TOP100」もそうだが、本国でワークライフバランスを重視する国が多く、その制度が日本法人にも反映されている。

もう1つはシステム開発や医薬品、ヘルスケア企業などが上位を占めている点。開発や研究部門など人の発想力や能力を重視する企業にとっては、従業員に働きやすい環境を整えることがいい成果を生む第一歩、と考えているのかもしれない。