総合【第一生命保険】採用・育成統括部長が語る、20代営業職に求められるポイントとは
初めての転職で営業職を目指したい20代の皆さんは、営業職への不安や、何が求められるかなど気になっているのではないでしょうか。第一生命保険 都心総合支社 採用・育成統括部長 原田幸治さんに、営業職に求められるポイントを伺った。
第一生命保険株式会社 都心総合支社 採用・育成統括部長 原田 幸治 さん

インタビューに応えていただいた原田幸治さんは、新卒で第一生命保険の営業管理職として入社。一貫して営業畑を歩み、現在は都心総合支社の採用・育成統括部長のポジションに就いている。「これまでは既存社員からの紹介という形で採用を続けてきたのですが、それだけでは難しいということで、2014年にこのポジションができました」。
営業職に求められる資質とは?
これまで同社の営業職を目指す応募者と多数面接し、都心総合支社におよそ850人いる営業職員とかかわっている原田さん。営業職に求められる資質について伺った。
「基本的なところでいうと、『時間に遅れない』など大前提のことができない人もいらっしゃいますが、営業の仕事、特に生命保険は目に見えない商品ですので、最後は人と人なんですね。ですから、信用できる人か、この人なら任せていいと思えるかという点は大事なポイントになります」
20代若手の中途採用の場合、営業経験や過去の実績は問われるのだろうか。
「営業経験や過去の実績はそこまで求めてはいません。コミュニケーション能力も高いほうがいいですけど、入社したときにやや不足しているなと思っても、この仕事をしていくうちにすごく鍛えられますし。それよりも、会社のやり方を素直に受け入れられるかどうかのほうが大事ですね。だんだん年齢があがっていくと、自分のカラーが決まってきて、頑固な人が多くなっていきますしね」
とはいえ、営業職というとどうしても「結果」が強く求められる。同社でも、実際に仕事に就いてから、結果が出ず辞めてしまう人もいるという。営業の経験がない状態で入社し結果が出せる人には、何か共通点があるのだろうか。
「結果を出せる人の共通点は、言われたことを本当に素直にやります。そしてやり続けます。逆に結果がなかなか出なかったり、早期で辞めていく人というのは、いろいろ理由をつけ言い訳をしてやらなかったりしますね。何か言われて『ああそうだな』と素直に受け入れられる人は、当社の仕事に関わらず結果が出ると思うんですよ」
一見派手に見えがちな同社の仕事だが、実はとても地味な仕事だ。素直に助言を受け入れ、コツコツやり続けられるかどうかというところが、大きなポイントになるという。
また、「営業=しゃべりがうまい」というイメージが先行しがちだが、必ずしもそうではないと原田さんはいう。
「一方的に話す人よりも、聞く人のほうがいいですね。『話し上手より聞き上手』とはまさにそうです。しっかり話を聞いて質問を投げかけてという人のほうが、いっぱい話す人よりもいいですよね。それと、プラス思考かどうか。採用面接で前職の退社理由を聞くと愚痴を言う人がいますよね、人間関係とか。でもそれは多分当社に入ってきても起こりうることじゃないですか。仕事って、嫌なことは当然ありますよね。特に生命保険の営業って、こちらから行く営業ですから、お断りもいっぱいあります。そんなときにすぐ諦めるんじゃなくて、もう少し頑張ろうと思えるかどうか。とにかく前向きな方がこの仕事に向いていると思います」
原田さんは、以前上司の方から言われた言葉を紹介してくれた。
「この仕事は本当に『向き不向きより前向きだ』と。嫌なことがあってもそれをプラスに変えられるかどうか。宝くじを買って、隣の人が当たって自分が当たらなかったときにすごくがっかりするのか、こんなところで運を使わなくてよかったと思うか。例えばそういうことなんじゃないかと思うんですよね。成果を上げていくという意味では精神的にきつい仕事ですから、出来事をプラスに変えられる、前向きに考えられるかどうかは大切です」
未経験で営業職にチャレンジしたい人へのアドバイス

成果が求められるということで、「営業職にチャレンジしたいが不安だ、心配だ」という20代読者の皆さんも少なくないだろう。原田さんはこのように話してくれた。
「ほとんどの方はやったことがないので不安なんですよね。でも、この仕事をやることによってすごく成長できると思います。長い人生の中で保険の勉強をすることで、上手く自分に合えば何十年も続けられるでしょう。当社にもベテラン職員は多くいますし、働こうと思えば80歳まで働けます。たとえ2~3年で再度転職されることになったとしても、その間はものすごく濃い密度で、自分の成長や営業スキルにつながるので無駄にはならないですね」
第一生命保険の教育体制について
転職を考えるにあたり、企業の教育面も気になるところだ。未経験で入社したものの、いきなり現場に放り出されてしまい困った…という経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれない。だが、同社ではそのようなことはないという。
「『5年間育成』という社内の方針があります。5年間かけてしっかり育てて自立させようと、特に入社してからの初期教育を大切にしています。基礎研修⇒応用研修⇒実践研修と約3カ月間、基本的に研修に専念してもらっていますので、入社していきなり現場に出されて…ということはありません。
特に当社の仕事は営業にかかっています。営業の仕事というのは波がありますので、新人をひとりぼっちにせず、先輩社員が誰か必ず関わって、声掛けして、一緒に動くということをやっています」
たとえ「未経験可」の求人であっても、教育体制が充実した企業ばかりではないことから、教育体制の充実度は、転職先を選ぶうえで重要なポイントのひとつになりうるだろう。ただし、「入ってから教えてもらえばいい」と安易に受身の姿勢で考えるのはNGだ。企業はお給料をもらってビジネススキルを学べる学校ではない。あくまで「一緒に会社を成長させてくれる人」を求めており、未経験であっても早く成長して成果をあげてもらうことを期待しているのを忘れないように。
「働く目的」を明確に

同社の様々な年代の営業職員をみてきている原田さんが、20代に期待することはどういう点なのだろうか。
「当社でいえば、なぜ生命保険業界なのか、なぜ第一生命保険なのかというところが必要ですね。たくさんの応募者の方と接してきて感じることは、ただ単にこれまでと違うことをやってみたいとか、今のところがキツイからというようなことではなく、『働く目的』を明確にしてもらうことが大切です。
それから、特に20代は結婚・出産などライフイベントがたくさん控えている時期だと思いますが、この仕事は人生経験があるほうがやりやすいんですね。これらのイベントと仕事を両立しやすくするための福利厚生面も充実させていますので、長く勤めてもらいたいと思っています」
最後に原田さんに、転職を考えている20代若手社会人へのメッセージを伺った。
「正直、今の会社に入ったばかりであれば、もう少し頑張ってみたら?と思いますね。早く決断することも大切かもしれませんが、一度入ったからにはある程度は頑張ることも必要だと思います。今のところで本当にうまくできないかどうか。問題なのは仕事の内容なのか、人間関係なのか。転職して今感じている不満が解消できるのかどうか。これらをしっかり考えたほうがいいのではないでしょうか。そのうえで、働く目的をはっきりさせ『やはりここで長く働きたい』という会社を選んでほしいと思います」