総合【調査レポート】フリーランスエンジニアの4割は1ヶ月60万円の単価で業務委託契約を結ぶ
レバレジーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:岩槻知秀)は、業界最大手のフリーランスエンジニア向け案件提案サービス「レバテックフリーランス」(https://freelance.levtech.jp/ )において、業務委託契約案件および登録個人事業主のデータより、フリーランスエンジニア市場の動向を調査しましたので、その結果をご報告します。
◆調査結果の概要
1.フリーランスエンジニア向け業務委託案件で現在最も多い言語はJava。JavaとPHPが案件の半数を占めるがRuby、JavaScript案件が増え始めている。
2.フリーランスエンジニア向け業務委託案件の契約単価は4割が60万円台。
3.フリーランスエンジニアの参画先企業エリアは約半数が渋谷区。ゲーム会社やBtoC企業、スタートアップ企業の業務委託案件が多い。
今後、国内でますます需要が高まると言われているITエンジニア。エンジニア不足が叫ばれるいま、フリーランスで活躍するエンジニアに注目が集まっています。
では実際、クライアントとなる企業は、どんなスキルを持ち、どんな役割を担えるフリーランスエンジニアを求めているのでしょうか。
年間8万件以上の案件を保有する業界トップクラスのフリーランスエンジニア向け案件提案サービス「レバテックフリーランス」では、同サービスが保有するデータから、求められるスキル、契約単価、参画先となる企業のエリアについて調査し、エンジニア市場の動向を考察しました。
■調査概要
調査方法 :レバテックフリーランスが保有する契約案件・個人事業主の登録データから抽出
調査対象 :調査期間内にレバテックフリーランスが保有していた契約案件および個人事業主登録データ
調査期間 :2015年4月~2016年3月末
※ 本レポートはレバテックフリーランスが保有する案件データをもとに作成しています。そのため、調査結果がフリーランスエンジニア業界全体の傾向とは異なる場合があります。
■調査結果の詳細
1:フリーランスエンジニア向け業務委託案件で現在最も多い言語はJava。JavaとPHPが案件の半数を占めるがRuby、JavaScript案件が増え始めている。

レバテックフリーランスが扱う業務委託案件の約30%がJava、約20%がPHP、次いでObjective-C/Swift、Android(Java)、C/C++という結果になりました。金融システムからソーシャルゲームまで幅広い開発に対応できるJavaは、どの業界でも案件数が多くなっています。
PHPは開発スピードが速いため、日々スピーディな改修が求められるゲームやECサイトといったBtoCのWebサービスの開発案件が集中。BtoCサービスを展開するベンチャー企業はフリーランスの受け入れに柔軟なことから、PHP案件が2番目に多くなったと推測できます。

一方、現状はそこまで割合が高くないものの、当サービス内で2016年現在特に案件が増えてきているのはRubyとJavaScriptです。
RubyはRuby on Railsというフレームワークが非常に優秀とされ、多くのスタートアップ企業が採用しています。また、JavaScriptはHTML5の登場やブラウザの発達により、フロントエンドで実現できることが増えたことから需要が高まりました。
昨今ではSPA(SinglePageApplication)などリッチなフロントエンド開発が求められる案件も増えてきていることや、フロントエンドだけでなくサーバサイドの開発でも活用されていることなどから、JavaScript全体の案件数が伸びたと考えられます。
2:フリーランスエンジニア向け業務委託案件の契約単価は4割が60万円台。

フリーランスエンジニアの1ヶ月の単価として最も割合が多いのは60万円台という結果になりました。契約単価全体を見てみると、20万~80万円以上まで単価には大きな幅があり、中には単価100万円を超えるケースもありました(※)。
※基本単価です。実際の受取単価は月の稼働時間によって上下します。
どのくらいの単価で契約できるかは使用技術やタイミングにより異なりますが、レバテックフリーランスでは、おおよその目安として実務経験が3年以上のフリーランスエンジニアは60万円前後の単価で業務委託契約をする場合が多くなっています。
また、例えば国内で希少価値が高いPython、まだまだ経験者が市場に少ないGo、そしてRubyも企業側の大きなニーズに対して実務経験者の数が全く足りてないという現状があります。それゆえ、これらの技術を持っているエンジニアは、実際のスキル以上の単価で契約に至ることもあります。
加えて、言語のコーディングだけでなく、要件定義~設計までの上流工程やインフラについてなど幅広い知識やスキルを持つフリーランスエンジニアも契約単価が上がる傾向が見受けられます。
3:フリーランスエンジニアの参画先企業エリアは約半数が渋谷区。ゲーム会社やBtoC企業、スタートアップ企業の業務委託案件が多い。

フリーランスエンジニアの参画先企業エリアのトップは、2位以降と大差をつけて渋谷区でした。続いて港区、新宿区、千代田区という結果になっています。
渋谷区にはゲーム会社やBtoCサービスを展開する企業が多く、そういった企業の案件をレバテックフリーランスは多く扱っています。また、スタートアップ企業が多いのも渋谷区の特徴に挙げられます。新宿区や千代田区になると、渋谷区に比べてBtoBサービスを開発している企業が多いため、このような結果になったと考えられます。
■調査結果から考察するこれからのフリーランスエンジニア市場
今回の調査結果と現在の業界トレンドから、「レバテックフリーランス」では今後のフリーランスエンジニア業界の動向を次のように予想しています。
<レバテックフリーランス事業責任者・林のコメント>
最近、少しずつ増え始めているIoT関連の案件は今後も増えていくのではないでしょうか。IoTではWeb系の技術に加え、組込系の技術も必要になってくるので、そういった幅広い技術を持つエンジニアの需要が高まる可能性があります。
また、Web開発におけるひとつのトレンドであるDevOpsの広がりによって、コンテナ技術、インフラ構築の自動化、ビルドやデプロイの自動化といったスキルは今後さらに求められるようになるでしょう。
さらに、人工知能(機械学習、ディープラーニング)やVR/AR/MR、ロボティクスなどの分野もエンジニア業界では話題ですね。これらの案件が増えてくれば、UnityやUnreal Engineなどのゲームエンジン、WebGLやWebVRといった3D周りの技術、また、機械学習やディープラーニングなどのデータ解析に強いPythonやRなどは需要が高まるはずです。
とはいっても、業界でトレンドとなっている技術がフリーランスの案件にまで影響を与えるのにはかなり時間がかかります。IoTや人工知能、VRなどはメディアでも大きく取り上げられ注目を浴びていますが、フリーランスエンジニア向けの業務委託案件としてはまだまだ少ないのが現状です。