新卒, 総合就活にタブレットを有効活用すれば第1志望企業の合格率は●倍に!?
2011年1月、日本経団連は企業の採用に関する「倫理憲章」を改定した。これにより、企業の採用活動は後ろ倒しになり、採用に関する企業の広報活動の解禁日は、10月から12月に変更された。
そして、2013年9月13日に発表された「採用選考に関する指針」では、この解禁日をさらに3月に後ろ倒す方針が発表され、さらなる就職活動の短期化に、注目が集まっている。今回、トレンド総研では、この就職活動の短期化に注目し、短期化する就職活動において、学生たちには、どのような対応が求められているのか、そのポイントを探った。調査では、はじめに、今年2013年4月に企業に入社した大学卒業生、大学院修士課程修了生500名に調査を行なった。彼らは企業の広報活動の解禁日が12月となった最初の年の就職活動生で、社会人1年目の彼らに、就職活動について振り返ってもらい、短期化する就職活動のコツなどについて、アンケート調査を実施した。
◆短期化する就職活動、学生に求められるのは、就職活動の効率化
はじめに、12月開始・就職活動生の1期生たちへの質問から、「短期化する就職活動の中で、就職活動生に求められるもの」について探った。まず、「就職活動が短期化したことで、より重要になったと思うこと」を複数回答形式で質問。この質問に対して最も多かったのは、64%が答えた「効率的な情報収集」だった。また、2位「効率的なスケジュール管理」(49%)、4位「隙間時間の上手な活用」(35%)、5位「企業情報の的確なキャッチアップ」(33%)といった具合に、上位には、就職活動の効率化を促す項目が並んだ。
就職活動の短期化に対しては、懐疑的な声も少なくない。その1つの理由として、解禁日前でも水面下での準備が不可欠なため、学生たちにとっての負担は減らないといった意見がある。しかし、今回の調査では、「解禁日前の事前準備」がより重要になると思うとした人は36%。さらに、第1志望の企業に受かった人に限定すれば、29%と、より低くなっている。実際に短期化する就職活動を経験した人たちにとっては、解禁日前の事前準備は、就職活動の効率化に比べ、プライオリティが低いと思われているようだ。したがって、短期化する就職活動においては、いかに効率良く就職活動を行なえるかがポイントになると言えるだろう。
◆就活の成否を握るインターネット、「外出中のタブレット端末利用」で第1志望企業合格率が1.64倍?
では、どうすれば、効率的に就職活動を行えるのか。前段で、12月開始・就職活動の1期生たちが最も重要とした、「効率的な情報収集」を例にとって見てみると、「就職活動を行ってみて、最も役立つと思った情報源」をたずねると、最も多かったのは、52%が選んだ「企業のコーポレートサイト」。以下、「就職活動の専門情報サイト」(51%)、「就職活動用の掲示板」(22%)と続き、インターネット上の情報が上位3項目を占める結果となった。
一方、新聞やテレビ、雑誌など、その他のメディアや、親や友人など、人から得る情報などもあげられはしましたが、いずれも、2割未満の回答率にとどまった。したがって、効率化が求められる就職活動生にとって、どのようにインターネット上の情報を得るかは、非常に重要なポイントになっている。そこで、これらの情報にアクセスする就職活動中の情報機器(ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォン)の利用形態と、第1志望企業への合格率を比較した結果、合格率の高かった上位3項目は以下の通りとなった。
第1位 「外出中にタブレット端末を利用する」(59%)
第2位 「自宅でタブレット端末を利用する」(58%)
第3位 「外出中にノートパソコンを利用する」(50%)
ちなみに、調査対象全体の第1志望の企業への合格率は36%。つまり、外出中にタブレット端末を利用している人の第1志望企業への合格率は、通常の1.64倍にもなる。短期化の中で効率化が求められている就職活動。移動の隙間時間にタブレット端末で情報収集。面接の待機時間にタブレット端末でスケジュール管理。こうした少しの工夫でも、就職活動の成否に大きな影響を与えるのかもしれない。
調査では、短期化する就職活動の中で、就職活動の効率化が求められている実態が、明らかになった。また、そのために、ノートパソコンやタブレット端末を上手に活用することが、1つのポイントであることも分かった。この結果について、就活コンサルタントの小寺 良二氏は、以下のようにコメントしている。
「12月より広報活動が開始される就職活動は、今年で3期目を迎えます。1期目の頃は、採用サイドもかなり混乱したようですが、2期目の去年からは、様々な対応をとり始めました。限られた時間の中でも、就職活動生との接点を持てるように、各社、様々な工夫をしています。ちなみに、3年目を迎える今年の注目は、Webセミナーです。
今までは、就職活動生に直接足を運んでもらう形で実施してきた説明会、合同説明会を、インターネット上の動画で見ることができるのが、このWebセミナー。多くの企業が実施する予定だと聞いています。これは、就職活動生にとっても嬉しい情報でしょう。
今回の調査では、就職活動の効率化の重要性を示唆する結果が出たそうですが、例えば、このWebセミナーを実施している企業については、説明会をオンラインで見るにとどめて、そうでない企業の説明会にのみ、直接足を運ぶという手もありでしょう。
就職活動に関するほとんどの情報はインターネット上で手に入ります。必要な情報をリアルタイムで手に入れるために、情報機器を持ち歩くことは有効な手段です。今はスマートフォンで事足りると思う人もいるかもしれませんが、前述のWebセミナーの動画を見たり、登録フォームに記載したりするまでは、ちょっと難しいでしょう。ノートパソコンやタブレット端末を携帯し、隙間時間に立ち寄ったカフェで、Webセミナーの動画をチェックしたり、エントリーシートの下書きをしたりすれば、時間を有効活用できるでしょう。
また、その際、どんな情報機器を選ぶかについても、気をつけなければなりません。就職活動中に使うのであれば、携帯する機会も多いと思います。それを想定した機器を選ぶことが重要です。いくら機能が優れていても、持ち運びづらいものでは話になりません。タブレット端末やUltrabookというのが、持ち運びサイズとしては現実的でしょう。
また、就職活動については、そのフェーズにより情報機器の使用方法が変わってくるので、その点は注意しなければなりません。就職活動の序盤であれば、Webセミナーの動画や企業の採用ページをチェックして、スケジュールを管理する程度でしょう。かさばらないし、タブレット端末で十分です。しかし、採用過程を進むにつれ、エントリーシートの下書きを作ったり、面接のメモを管理したりと、重めの作業も増えてきます。そうなると、キーボードを備えたノートパソコンの方が便利だと思うことも増えてくるでしょう。
最近は、コンバーチブルタイプのノートパソコンや様々なタイプのタブレット端末が出ているので、自身にあった機器を選ぶと良いと思います。また、マイクロソフト社の「Surface」のように、タブレットなのに、ノートパソコンのように使える端末は、機能性を重視しつつ携帯性にもこだわる就職活動生にはオススメです。就職活動の初めの内は、気軽なタブレットとして使えて、情報を検索する際に便利です。
また、中盤以降では、エントリーシートや面接のメモなど膨大な文字入力が必要になります。そのため、着脱可能な薄型のキーボードとOfficeが搭載されているので、エントリーシートを書くにも便利です。パソコンと比べると軽くて薄いタブレットなのに、普段から使いなれたWordやExcelやキーボードが同じように使えるところが、まさに就職活動生にオススメの端末だと言えるかもしれないですね」