女性雇用ママ友で育児分担 埼玉のNPOが「なかまほいく」
埼玉県新座市のNPO法人「新座子育てネットワーク」が、育児中の母親同士で子供を預け合う「なかまほいく」を進めている。核家族世帯が増える中、リフレッシュする時間をつくる目的で、顔見知りの「ママ友」に預けられるのもポイント。評判を呼び、県内外にも広がっている。
「ただいま。いい子だった?」。5月初旬、新座市のコミュニティーセンター。アクセサリー作りを楽しんだ母親4人が明るい表情で戻ってきた。子供は6カ月~2歳の計9人。預かった別の母親4人は「ご機嫌だったよ」と笑顔で応じた。
新座のなかまほいくでは、希望する新座市や周辺の親子約10組が、週1回のペースでコミュニティーセンターや公民館に集まる。NPOスタッフが見守る中、最初の数回は、親睦を深めるため全員で一緒に遊ぶところまで。その後は1回ごとに預ける組と預かる組に分かれ、10回で終了となる。預け合いは約1時間。参加費は5千円だ。
2歳の男の子と参加した同市の大久保史佳さん(39)は「他の子を預かる自信もできた。近所でも預け合える仲間ができれば」。活動を通じて親同士がより親しくつながり、終了後、自主的に預け合いをするケースもあるという。
始まりは2011年。保育所の一時保育は予約困難な状態で、身近に頼る人がいない母親たちから「少しだけ子供を預けたい」との声を受けたNPOが県に提案、補助金を得た。
県が昨年、推進事業として県内の別の子育て支援団体などに呼び掛けたところ、NPOには「ノウハウを知りたい」と問い合わせが相次いだ。これまでに県内9市で運営され、延べ約300組の親子が参加。東日本大震災の支援でNPOと親交がある岩手県大船渡市の団体も取り組みを始めているという。
NPOの一員で担当の小桐寛子さん(37)は「仲間同士が支え合うことで、育児の負担や孤立感も解消できる。輪を広げたい」と話している。