ビーコミュニケーションズ、企業のIT人材育成

総合ビーコミュニケーションズ、企業のIT人材育成

広告代理店のビーコミュニケーションズ(BC、札幌市)は道内の企業や自治体などを対象としたIT(情報技術)人材の育成事業を始める。2カ月間の集中講義でウェブサイトの作成やウェブマーケティングに関する知識、技術を教える。初年度約200社との契約をめざす。ウェブを使った販売促進への関心は高まる一方で、人材育成への需要も大きいと判断した。本業である広告の受注獲得にも期待する。

新事業の名称は「Academy by B(アカデミー・バイ・ビー)」。各コースは自宅や職場で受講できる160時間のオンライン形式と、BCの本社で開く延べ20時間の座学を組み合わせる。

受講料は1社1人の場合は68万円(税別)で、2人目以降は30万円(同)とする。受講対象者はIT担当者ではなく、事務職や経営幹部を想定している。

オンライン講習はIT教育業のキラメックス(東京・渋谷)が開発した教材やシステムを使う。メンターと呼ぶ講師に週2回、ビデオ会議方式で質問できる仕組みも取り入れる。

本社での座学はオンラインで学んだことの復習という位置づけで、1回あたり4時間を確保した。反復学習に重点を置き、コースの途中での脱落を防ぐ。座学は受講者の増加に応じ、地方都市での短期集中型の講習会なども用意する。

コースは主に3つ用意する。ウェブサイトや交流サイト(SNS)向け広告の作成、露出を高める手法などを学ぶ「Webマーケティング」、ウェブサイトやブログ作成ソフトの使い方を学ぶ「WordPress」、ウェブサイトの設計や構築などを指揮するウェブディレクターを育てる「Webディレクション」の3つだ。

BCがIT人材の育成に乗り出すのは、スマートフォンなどの普及により業種を問わず一定以上のITの知識がなければ、効果的な広告やウェブサイトの作成や外部への発注が難しいという背景があるためだ。農業や漁業も含めIT人材の育成需要は強いとみている。

道内企業の弱点である売る力を高めると同時に、広告代理店として新たな顧客を取り込む契機にしたいという狙いもある。

BCは、女性が時間を書いたボードを手にして時間を知らせる美人時計のビジンアンドカンパニー(東京・港)社長の田中慎也氏が設立した。

ビジンは全国から条件に合った人材を瞬時に探し出すマッチングサービス「クラウドキャスティング」を運営しており、BCが新事業で獲得した顧客へ同サービスの提案も想定している。