パート専用求人サイト注目 面接前に情報交換、ミスマッチ防止 静岡

総合パート専用求人サイト注目 面接前に情報交換、ミスマッチ防止 静岡

人口減少が進む静岡市では、サービス業や製造業などの中小企業で働き手が不足し、パート従業員の確保が大きな課題になっている。そうした中、同市の企業を登録対象として、1月に立ち上げられたパート・アルバイト専用の求人サイト「ぴたっとjob」が注目を集めている。求職者が知りたい情報を面接前に企業側に質問できるなど、双方向の情報交換が可能で、人手不足の大きな要因になっているミスマッチによる採用後の離職に歯止めをかける効果が期待できるためだ。

同サイトは、同市葵区に本社を置く「DUP」が運営。社長の田中文明さん(47)は、市内の金融会社などで人材採用を担当していた経験を持つ。

田中さんによると、これまでの求人サイトは中小企業より大企業に有利だった。ほとんどのサイトが就職先を企業検索で探すシステムを採用しているため、申し込みが大手企業や知名度のある企業に集中するからだ。

田中さんの経験則では、「求職者は自分のイメージだけで会社を決め、1回だけの面接で入社するかどうかを判断する」。いわば下調べが不十分なまま就職しているような状態で、これが離職率を押し上げる大きな要因になっていた。会社にとっても、採用者がすぐに離職してしまえば再度の採用準備などでかかる負担は大きい。

こうした悪循環を断ち切るため、田中さんのサイトでは、求職者が希望する職種や勤務時間などを事前に細かく登録。求人側の企業にも必要とする人材の情報をできるだけ詳しく提示してもらうことにした。

その上で、双方の情報のやり取りが一方通行にならないように配慮。求職者が採用面接を申し込む前に会社に質問や相談を行える機能を設けるなどして、双方のミスマッチを防ぐ工夫を施した。求人を出す企業に対しても「企業が求職者にスカウトをかける」(田中さん)という意気込みで、サイト上で積極的な売り込みを行うことを期待している。

田中さんは「特に中小企業では受け身から、攻めの人材獲得につながる。求職者も希望に合う会社と出合うことが可能になり、継続した勤務が見込まれる」とサイトに登録するメリットを強調する。現在の登録は求職者14人、求人企業2社だが、「こうした形態が定着すれば、雇用という点でいい影響を及ぼすのではないか」と、双方の登録が今後増えていくことに期待を寄せている。