新卒就活はや熱気 焦らず情報収集、「逆求人型」も注目
来春入社に向けた就職活動が活発化してきた。会社説明会が解禁となる3月1日を前に、早くも内定を得たという学生が出てくるなど就活の現場は今年も混迷の兆しを見せている。就活生はむやみに焦る必要はないが、売り手市場だからといって油断も禁物。就活関連サイトや生の声を聞くことができる合同説明会、OB・OG訪問などを活用して、会社や仕事をしっかりと理解しよう。
「まだ時間があると思っていたが、大勢いて驚いた」。就職情報サイト大手のマイナビが今月7日に開催した「就活準備フェア」。参加した武蔵野大学の女子学生は会場の熱気に目を見張った。
フェアを訪れた学生は3年生以外も含め5千人以上。「就活スケジュールが変わり昨年の先輩の経験がそのまま参考にはならない」(女子学生)ため、広報解禁を待たずに動き出したようだ。
今年の就活では経団連に加盟していない一部企業で既に内定を得ている学生もいる。かと思えば昨年同様の売り手市場を見込み、学内説明会にも参加せずのんびり構えている学生も多いなど、二極化が指摘されている。
今回の就活スケジュールは、企業の広報期間が3月から5月末までと昨年より2カ月短い。焦らず、かといっておごることもなく、しっかり、効率良く情報を集めよう。
手始めに利用したいのは就職情報サイトだ。各サイトとも企業の広報開始に合わせて3月1日に17年卒向けを開設する。
マイナビはサイト上で先輩の情報を見つけやすくしたり、ネットで見られる動画セミナーを充実させたりして学生の使い勝手を高めたという。
リクルートキャリアの「リクナビ」は、学生の登録情報やサイト上の行動履歴などを基に各人に合った企業を検索できるようにした。なぜその企業に興味を持ったのか「職種や仕事内容」「経験や専門が生かせそう」などの選択肢で絞り込んでいくことで、自分の価値観がわかる仕組みだ。
「就職活動では自分を知ることと、会社や仕事についてよく知ることが重要」と同社。企業の情報を集めるのと同時に、面接に向けて自分の強みや弱みを整理するため、家族や友人などに聞いてみるのもいいだろう。
ディスコが提供するサイト「キャリタス就活」は、自分の大学に企業から求人票が来ているかどうかを確認できる。学生は採用可能性の高い企業を効率よく検索できる。同社が強みとする金融業界に関する基礎講座なども提供している。
ネットでの情報収集と併せて「リアル」の情報収集も進めよう。マイナビの吉本隆男編集長は「短期決戦だが最初から企業を絞りすぎず、ネット上の情報だけでなく、合同説明会などで企業と出合う場を増やした方がよい」とアドバイスする。
マイナビでは3月19~20日に延べ約1千社が参加する合同説明会を都内で開催。リクルートキャリアも3月1日から全国で合同企業説明会を開催する。企業の担当者に率直な疑問を投げかけてみるのもいいだろう。
OB・OG訪問に特化したビジッツワークス(東京・港)のサイト「VisitsOB」では卒業生の入社後の経歴など詳細なプロフィルを読める。サイトを通じて訪問のアポ入れも可能だ。
売り手市場を映し「逆求人型」就活サイトも増えている。従来のオーディション型の採用法では質・量ともに必要な人材を確保できないとして、企業が「スカウト」に力を入れているためだ。
人材サービスのリーディングマーク(東京・目黒)が手がける新卒採用の動画選考サイト「レクミー」は、学生が45秒の自己PR動画をスマートフォンなどで撮って投稿する。レクミーの契約企業が動画を見てアプローチする仕組みだ。年間数千件の投稿があり、17年卒向けの契約企業数は前年の1.5倍の300社近くとなる見通しだ。
人材サービスのアイデム(東京・新宿)が運営する「ジョブラス新卒」でも動画PRを導入したほか、掲載企業の人事や現場の社員のインタビュー記事を充実させた。

