リクルートの純利益2%減 4~12月、買収コストが圧迫

総合リクルートの純利益2%減 4~12月、買収コストが圧迫

リクルートホールディングスが10日発表した2015年4~12月期連結決算は、純利益が前年同期比2%減の477億円だった。海外企業の買収に伴うのれんの償却コストが響いた。販促メディアや人材分野など既存事業の好調で補えず、成長に向けた先行投資が利益を圧迫している。

売上高は22%増の1兆1394億円だった。オーストラリアのピープルバンクや米アテロなどの買収先が今期から連結対象に加わり、海外の人材派遣事業は66%増の3447億円と全体をけん引した。

美容室情報サイトの「ホットペッパービューティー」、宿泊予約サイトの「じゃらんnet」を中心に、販促メディアも5%伸びた。

営業利益は819億円と7%減った。15年以降にM&A(合併・買収)を本格化したのに伴って、のれん償却費が350億円強と3割近く拡大した。システムなどの減価償却費も3割近く増えた。経営指標として重視する償却前ベースの営業利益は5%増えた。

16年3月期通期の見通しは売上高が前期比19%増の1兆5500億円、純利益が7%減の650億円とする従来予想を据え置いた。佐川恵一取締役は同日の記者会見で「今後も成長分野に投資し、見通しより上振れした利益は成長投資に振り向ける」と語った。