中途転職での年収アップ額、6割以上が「100万円以上」
転職の際に、年収アップを希望する人は多い。では実際に年収がアップして、転職を成功させた人はどれくらいいるのだろうか。エン・ジャパン株式会社は同社が運営する人材紹介会社集合サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用しているユーザーを対象に「年収アップ転職の実現」についてアンケートを行ない、631名から回答を得た。
調査の結果、転職経験者の2人に1人が、転職を機に年収アップを実現していることが判明。転職での年収アップ額については、6割以上の人が「100万円以上」と回答。年収を上げるために意識したことは「スカウトオファーが来た企業」への転職という声が多く聞かれた。また年収を上げるために必要な能力は「課題を設定し、達成に向け臨機応変に対応する力」「相手の意図を理解し、調整をはかりながら周囲を納得させ仕事を進める力」「豊富な知識・ノウハウ」という意見が多いことがわかった。
■転職経験者の2人に1人が、転職を機に年収アップを実現
転職経験のある人に、転職を機に年収が上がったかを聞いたところ、50%の人が「上がった」と回答した。また、年収アップ転職を実現した人に、実際に上がった金額を聞くと、62%の人が「100万円以上」と回答。年収別で見ると、年収500万円未満の人は「50万円未満」(34%)、年収500万円~750万円未満の人、年収750万円以上の人は「100万円~150万円未満」(500万円~750万円未満:37%、750万円以上:25%)が最多となった。また、年収750万円以上の人は「300万円以上」と回答した人が24%と、4人に1人が300万円以上の年収アップ転職を実現させているようだ。
■年収を上げるために意識したことは「スカウトオファーが来た企業への転職」。
年収を上げるために転職時に意識したことについて、もっとも多かったのは「スカウトオファーが来た企業への転職」(23%)。レジュメに書かれているスキル・経験を評価されたうえでオファーを受けていることから、給与交渉もしやすく年収アップにつながっているようだ。年収別でみると、750万円以上の方は「スカウトオファーが来た企業への転職」に加え、「業績好調な業界への転職」(31%)、「外資系企業への転職」(31%) 、「現職よりも上の役職提示がある企業への転職」(30%)も他の年代より高くなっている。唯一年収500万円以下の人が他の年収層の人を上回った項目は「急募・欠員補充などの募集をしている企業への転職」(23%)。企業側の採用意欲の高いため、キャリアが浅い方でも年収交渉がしやすいことが考えられる。
■年収を上げるために必要な能力は「課題を設定し、達成に向け臨機応変に対応する力」「相手の意図を理解し、調整をはかりながら周囲を納得させ仕事を進める力」「豊富な知識・ノウハウ」
年収が上がった人を対象に、年収アップのために必要な能力について「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」、「ヒューマンスキル(対人関係能力)」、「テクニカルスキル(業務遂行能力)」別に聞いたところ、以下のような結果となった。
◎コンセプチュアルスキル(概念化能力)
トップ3に挙げられたのは「状況に応じて臨機応変に対応する能力」(46%)、「問題意識に基づき、課題や目標を設定する能力」(46%)、「計画に基づき、業務を着実に実行・達成する能力」(40%)だった。年収アップには課題を設定し、達成に向け臨機応変に対応する力が必要と考えられているようだ。
◎ヒューマンスキル(対人関係能力)
上位に挙げられたのは「立場や価値観の違う社内外の関係者同士をまとめる調整能力」(49%)、「社内外の関係者に、納得感高く物事を伝えるプレゼン能力」(42%)、「相手の意見を理解し、吸い上げるヒアリング力」(41%)だった。年収アップには相手の意図を理解し、調整をはかりながら周囲を納得させ仕事を進める力が必要なようだ。
◎テクニカルスキル(業務遂行能力)
もっとも多くの人が挙げたのは「豊富な経験により蓄積された知識・ノウハウ」(77%)という回答。語学力やITスキルを挙げたのは3割以下となっており、年収を上げるためにはそれほど必要なスキルではないと言えそうだ。
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『ミドルの転職』の利用者
■有効回答数:631名
■調査期間:2015年10月30日~11月30日