新卒「理想の就活時期」って結局は一体いつなのよ 学生が赤裸々な本音語る、ぶっちゃけ座談会
東洋経済オンラインに集いし労働者、学生、市民諸君!「若き老害」こと常見陽平である。ここ数年、話題といえば「就活時期」だった。今年度は採用広報活動が大学3年生の3月に(昨年度までは12月)、採用選考活動が大学4年生の8月に(同4月)それぞれ繰り下げになったが今年12月7日、経団連は2017年度採用における「採用選考の指針」を発表。逆に来年度は選考開始時期が2カ月前倒しになり、選考開始時期が大学4年生の6月へと変更になる。
2016年度採用で何が起きたか?
常見 陽平(以下、常見):本日はよろしくお願いします。
一同:よろしくお願いします。
常見:まず、4年生にお伺いしたいのですが、就活、どうでした?
女子学生A(中央大学総合政策学部 大手ITサービス内定):長かったですね。 3月開始で8月までって、やっぱり長いですよ。特に7月は中だるみ感がありました。
女子学生B(東京女子大学 フィットネスクラブ内定):やっぱりとにかく長かったですねえ。今年1月からマスコミが始まって……。昨年10月くらいからマスコミを目指す塾のような講座を受けていたので、実質10月から動き始めていました。今の内定先からは今年6月半ばに内定が出たのですが、8月も受けていたので……。とにかく長かった!
常見:マスコミの人たちは、就活時期の問題を報道しまくったクセに、自分たちはしっかりフライングしているんですよね(笑)
女子学生A:超大手でも選考が早い企業は3月末にエントリーシートの締め切りがあり、畳み掛けてきます。ゼネコンは早かったですね。大学の先輩から「来ない?」と連絡があって、その後、10回くらい呼び出されました。インターンをしていたシンクタンクからは6月に内定が出ました。インターン青田買いみたいなものですね。
ただ、本命が8月まで始まらないので待たされましたね。「一緒に働きたいな」「ぜひ来てほしいな」とよく言われましたが、本当に内定が出るのかわからず焦りました。精神的にはそんなに辛くはなかったものの、行き先の決まらない、中途半端な何をすればいいかわからないこの期間は嫌でした。
常見:あぁ……。なかなか終わってくれないという。
女子学生A:6月に内定を出した大手を辞退する人は、人事部長とお食事でしたね。6月に内定を出しきって、8月1日からは辞退者の補填だったそうです。内定先は8月1日以降に2回の面接で4日に内定が出ました。
常見:人事部長、どれだけ食事したんでしょうね。
女子学生C(早稲田大学文学部 マスコミ内定):私の内定先は選考が短かったですね。記者職志望のほかの学生はアルバイトやインターン経由ですでに決まっていました。インターンといっても個別のゼミに声をかけて行われる規模の小さいものですね。3月にベンチャーから内定が出たのですが、4月に入院してしまって……。長いような短いような感じでしたね。
男子学生A(早稲田大学教育学部 専門出版社内定):僕は大手を受けたわけではなく、小さい会社をバラバラと受けました。受けながら、出会った人と大変だねって話しているうちに終わりました。期間はみなさんと同じか長いくらいですが、いつがつらいとかはなかったですね。
常見:今日、集まった学生の皆さんの声をまとめると、総じて長かったというか、ペースがつかみにくかったなと。企業も学生も、周りの動きをかなり気にしていたのではないかと思うのです。内定を正式に通知するという意味で、大手が意外にルールを守ったことで、フライングした企業はひっくり返されたような格好になりましたね。
売り手市場?オワハラ?
常見:2016年度の話題はなんと言っても、就活時期繰り下げだったわけですが、ほかにも論点はあると思うのです。たとえば、売り手市場化ですね。リクルートワークス研究所が春に発表した新卒の求人倍率は1.73倍。ただ、就活時期繰り下げによる混乱もあり、辞退を予想して多めに内定を出した企業もあったので、実際の求人倍率はそれ以上だった可能性もあります。
女子学生A:売り手市場だなあとは感じましたが、それ以上に女性を採りたいんだなというのは感じました。
常見:時代は女性の活躍だと。女性活躍推進法も成立しましたしね。
女子学生A:金融は女性総合職を増やしたい流れがあったので、優遇されているなと感じました。私が受けていた金融機関は、自分の大学出身の女性総合職があまりいなかったので、インターンで知り合った早稲田出身の女性がリクルーターでした。だから、「どういう学部なの?」というところから聞かれたりして。向こうから電話がかかってきて、積極的な採用姿勢を感じましたね。
女子学生B:女子大はリクルーターがつかないのが普通なので、聞いていて新鮮な話です。
女子学生C:まわりを見ていると今年はリクルーターが多かったなと思います。文学部以外は、ですけどね。文学部はリクルーターがつかないんですよね。
常見:「早稲田内格差」という奴ですね。文系は政経と法などを中心にリクルーターをつけるのですよね。企業にもよりますが。リクルーターは大学、学部による格差が明確ですが、こういう局面だと大学出身者以外の社員も使って、幅広くつけたりしますね。
女子学生C:マスコミに関していえば、オリンピックに向けて一般の記者の人数を増やしているなと感じました。
男子学生A:ほか、留学している人は圧倒的に強いと感じました。それは大学や学部に関係なく、です。早めに内定を出していた感じですね。
女子学生C(早稲田大学文学部 マスコミ内定):私の内定先は選考が短かったですね。記者職志望のほかの学生はアルバイトやインターン経由ですでに決まっていました。インターンといっても個別のゼミに声をかけて行われる規模の小さいものですね。3月にベンチャーから内定が出たのですが、4月に入院してしまって……。長いような短いような感じでしたね。
男子学生A(早稲田大学教育学部 専門出版社内定):僕は大手を受けたわけではなく、小さい会社をバラバラと受けました。受けながら、出会った人と大変だねって話しているうちに終わりました。期間はみなさんと同じか長いくらいですが、いつがつらいとかはなかったですね。
常見:今日、集まった学生の皆さんの声をまとめると、総じて長かったというか、ペースがつかみにくかったなと。企業も学生も、周りの動きをかなり気にしていたのではないかと思うのです。内定を正式に通知するという意味で、大手が意外にルールを守ったことで、フライングした企業はひっくり返されたような格好になりましたね。
売り手市場?オワハラ?
常見:2016年度の話題はなんと言っても、就活時期繰り下げだったわけですが、ほかにも論点はあると思うのです。たとえば、売り手市場化ですね。リクルートワークス研究所が春に発表した新卒の求人倍率は1.73倍。ただ、就活時期繰り下げによる混乱もあり、辞退を予想して多めに内定を出した企業もあったので、実際の求人倍率はそれ以上だった可能性もあります。
女子学生A:売り手市場だなあとは感じましたが、それ以上に女性を採りたいんだなというのは感じました。
常見:時代は女性の活躍だと。女性活躍推進法も成立しましたしね。
女子学生A:金融は女性総合職を増やしたい流れがあったので、優遇されているなと感じました。私が受けていた金融機関は、自分の大学出身の女性総合職があまりいなかったので、インターンで知り合った早稲田出身の女性がリクルーターでした。だから、「どういう学部なの?」というところから聞かれたりして。向こうから電話がかかってきて、積極的な採用姿勢を感じましたね。
女子学生B:女子大はリクルーターがつかないのが普通なので、聞いていて新鮮な話です。
女子学生C:まわりを見ていると今年はリクルーターが多かったなと思います。文学部以外は、ですけどね。文学部はリクルーターがつかないんですよね。
常見:「早稲田内格差」という奴ですね。文系は政経と法などを中心にリクルーターをつけるのですよね。企業にもよりますが。リクルーターは大学、学部による格差が明確ですが、こういう局面だと大学出身者以外の社員も使って、幅広くつけたりしますね。
女子学生C:マスコミに関していえば、オリンピックに向けて一般の記者の人数を増やしているなと感じました。
男子学生A:ほか、留学している人は圧倒的に強いと感じました。それは大学や学部に関係なく、です。早めに内定を出していた感じですね。
男子学生B(早稲田大学文化構想学部3年):僕は、まだ何もしていないです。最近、学園祭も終了してサークルも引退しそろそろかなという感じです。6月解禁は「そうなんだ」という感じです。受験みたいに時期がはっきりしていないことに戸惑っています。
女子学生E(東京大学法学部3年):今年よりも早く内定が出るので、自由な時間が増えるのかなと思います。周りは3年夏からインターンシップなどガツガツと動いています。東大だと特に経済学部ですね。情報戦だなあと思います。
常見:理想の就活時期っていつなんでしょうかね? 皆さん、私がここにいないと思って、本音を言ってください。
期間は長期化したが、その分考えた
女子学生A:いろいろ言いましたけど、今年の日程で不満があるかというとそういうわけではありません。長期化した分、よく考えたし、出会いもありました。一方で、卒論に取り組む時間が減ったと思います。卒論との両立が無理だったんじゃないかと。以前のような、12月広報解禁、4月選考解禁、5月頃に終了だといいですね。あとは日程の透明化です。つねにインターンシップがあったし、企業からの連絡がいつ来るか不安だったので。
女子学生E:一昨年の12月開始、4月選考解禁がいちばんよかったのではと思います。情報戦になっているのが、ピリピリしていて、いやです。
女子学生C:私も今年のスケジュールで不満ありません。ただ、理想を言うなら冬休み、春休みを活用して広報活動をしてその後、選考というように休みの時期にやってもらえると、就活に集中できます。入院したのですが、就活時期がバラけていて助かりました。留学していても就活しやすかったりして、就活時期が多様化しているのは、いろいろな人に対応できてよかったと思います。
あと、インターンシップについては「これは青田買いなのか?」と就活生が疑問をもつようなものよりは、内定直結しているものをインターンとして打ち出してもらえるほうが、私達も無駄に時間をとられなくて済むと思いました。
男子学生A:告知と解禁については守られないと思うので、そこを分けないという考え方はあると思います。就活に取り組む年次は、3年の方がいいと思いました。金銭的にも大学4年で卒業しないといけないのです。
もし決まらなかった時のセーフティーネットを考える上でも3年生でやったほうがいいと思います。3年生は中だるみする時期なので、就活がスパイスになっているというのもあると思います。研究者になりたい人は、3年で決意すると研究に学部時代の最後の2年に集中できますし。改善してほしいことは、スーツの件ですね。自由な服装でやりたいです。
女子学生B:理想を言うなら卒業後就活です。ただ、おカネも不安だし、親に対して肩身が狭い。4年になる前、または4年の4月には就職先が決まっていてほしいですね。卒論の兼ね合いの問題があり、集中できないです。大学生の夏休みにどこにも行けないですし。1、2年の頃から大人と会う機会を作りたいと思いました。いろいろな働き方をしている人に会う機会を作ってほしいです。
男子学生C(慶應義塾大学3年):4月に広報活動開始、7月に採用解禁がいいのではと思います。3年3月は3年でもなく4年でもない感じですね。4年からがいいかなと。採用解禁まで3カ月は空けてほしいです。
男子学生B:今年の4月開始、8月解禁のままがいいです。12月は早い。3年は早いです。学習をしたいですし。やる時期は就活に集中したい。受験しか経験していないので、就活は時期がきっちりしていない感じがなく、一斉にスタートしていく形のほうが動きやすいなと思います。
常見:本日はありがとうございました!