中途バス 運転手不足が深刻 国交省調査 増便断念や休日減少
国土交通省によるバス会社への調査で、回答した35社のうち34社が「運転手不足による影響が出ている」と答えるなど、人手不足が深刻化している実態が分かった。
具体的な影響としては複数回答で、増便断念(68.6%)、運転手の休日減少(65.7%)、時間外勤務の増加(31.4%)が上位を占めた。
運転手の離職率は、入社1年以内が29.0%、4年以内が48.0%と高水準だった。理由としてバス会社は複数回答で、低賃金(42.9%)や長時間労働(22.9%)を挙げるなど、待遇面での不満から辞める人が多いと答えた。
ただ、新卒を採用している会社は40.0%にとどまり、経験者の中途採用に頼りがちな業界体質も一因とみられる。
調査は3月に実施。全国のバス会社から53社を抽出し、うち35社から回答を得た。
国交省によると、2011年度の乗り合いバスの運転手は約8万5000人で、ピークの1976年度から25%減った。
高齢化も進み、日本バス協会の12年の調査では、6人に1人が60歳以上で、女性は全体の1.4%だった。
国交省は「若年層にバスの魅力を知ってもらう取り組みや、女性の活用が必要だ」と分析している。6月ごろに具体的な対応策をまとめる。