総合中国の大学生、リゾートで短期就業 キャリアバンクが紹介
人材紹介・派遣のキャリアバンクは今冬から、中国の大学生を短期間招き、道内のリゾート地に紹介する事業を始める。日本語など大学での専攻分野の就業体験という位置づけで、ホテルや旅館は中国語圏からの訪日客への対応力を向上できる。季節により必要な従業員数が大きく変動する道内観光地の課題の解決にもつながるとみる。まずは外国人客が急増するニセコ地区で始める予定。
中国の大学と組み、道内で就業体験をしたい学生を募集。接客に必要な最低限の知識やマナーを身につけさせたうえで、リゾート運営会社やホテル・旅館に紹介する。期間は夏と冬の繁忙期の各約3カ月を基本とし、終了と同時に帰国する。
1つの宿泊施設に2人前後を紹介し、初年度は約20人の採用を目指す。3年以内に同地区で1シーズンに約200人を紹介する事業に育てる。規模拡大に伴い、自治体から少子化で廃止された小学校の校舎などを借り、中国人学生が寝泊まりしながら自国の仲間と交流できる環境も整える。
ビザを確実に取得してもらうため、学生の専攻が日本語や観光など就業に直接関係する分野で、就業体験が大学の単位として認定されることなどを条件とする。時給などの待遇も日本人の従業員と同等とするが「中国の学生の英語力は日本の平均的な大学生より高い」(キャリアバンク)といい、現場では中華系以外の宿泊客にも対応できる見通しだ。
倶知安町とニセコ町を中心としたニセコ地区ですでに複数のホテルと契約に向けた手続きを進めている。同地区は近年アジアからの観光客が急増しており、後志総合振興局の統計では、14年度にニセコ町に宿泊した中国人は約1万1300人と13年度比で63%増加。香港や台湾からの宿泊客も2~3割伸びている。
ただ、同地区は冬と夏に観光客が集中し、従業員を通年採用するとコスト面で見合わない。キャリアバンクは事業が軌道に乗り次第、留寿都村などニセコ周辺の観光地のほか、道内外に事業を展開したい考えだ。