総合初めて中間管理職を採用する際に会社が考慮すべきポイント
中小企業のほとんどは会社を大きくしていきたいと考えているが、実際に会社規模が拡大していくと、創業者はいかに効果的な中間管理層を構築するかという課題に直面することになる。外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社は、初めて中間管理職の採用を行う企業に対し、事業の成功を確実に継続させるために留意すべきいくつかのアドバイスを行っている。同社のアジア担当マネージング・ディレクター、クリスティーン・ライト氏は、次のように述べている。
「零細な組織から中小企業へと成長する段階で、どの企業も中間管理層を導入する必要が生じてきます。こうした場合、経営陣は会社の創業メンバーであることが多く、一段とマネジメントレベルでの権限移譲を進め、自らが日常業務から距離を置くことが求められることは、往々にして非常に困難な課題です。
しかし、中小企業の創業者は自らの組織の戦略的要素に集中して取り組むよりも、新規事業の導入や新製品の設計に力を注ぎがちです。会社が成長していくと、かつて一人で取り仕切っていたさまざまな業務が、単純に、もはや自分の手には負えなくなります。新たなレベルの管理層を導入して日常業務にあたらせることで、それぞれが専門分野に集中できるようになり、企業として継続的な成功を遂げることができます」
新たに人材を採用して中間管理層を構築するにしても、そうした人材には共通の価値観を持つことが要求され、すでに出来上がった企業文化にうまく溶け込む必要があるため、さまざまな困難が伴う。ヘイズでは会社として初めて中間管理層の人材を採用する際、以下の点に考慮すべきであるとアドバイスする。
◎組織体制を決定すること
会社として本格的に経営体制を整備していく場合、組織形態にはいくつかの選択肢がある。あらかじめ自分の会社に合った構造をしっかりと研究しておくべき。
◎責任範囲を明確に設定すること
個々の任務に関し、上級管理職と中間管理職との間でどこまで責任を分担するのかを決定しておく必要がある。
◎ビジネスの成功のために最優先すべき要素を考慮すること
会社の成功のためには企業文化が果たす役割は大きく、組織として大きな変化が必要になったとしても、その過程で本来の企業文化が失われないようにすることが非常に重要。そのためには、新たに採用する中間管理職の人材が社風に間違いなく「フィット」し、基本的な価値観が会社と一致していなければならない。もちろん、会社の成長戦略にも貢献できる人材でなければならない。
◎部門の果たす役割
人事部門は新たな組織構造を決定し、職務範囲を規定して各部署にどれだけの人員が必要なのかを策定していくという重要な役割を果たして、会社を支える。同時に、キャリアプランを作成して、すでに在籍している社員が適切なタイミングで昇進を果たしていけるようにする必要もある。
「会社の理想は常に成長を続けることです。つまり、一旦組織体制が見直された段階で、経営陣は常に次のステージを模索し、その結果についての検討を行っていかなければならないということです。しかし、まず一番初めの段階が最も重要であることに疑う余地はありません。適切な選択がその後の成長を加速する一方で、誤った体制を選択すればすべてが水泡に帰してしまう可能性もあるのです」
とライト氏は忠告している。