総合“失業保険をもらってゆっくり転職”はできる? 気になるその落とし穴
次の仕事に就くまでリフレッシュしたいし、ひとまず会社を辞めて、失業保険をもらいながら転職活動でもしようかな……。と考えていたら、そこにファイナンシャルプランナーの山崎俊輔さんがピシャリと一言。
「”とりあえず辞めてから転職活動をしよう”という考え方はリスキー。会社にいながら並行して転職活動するのが賢い方法です。業務時間内はダメですが、定時以降や有給休暇を使用して、応募書類の準備や面接などを進めていきましょう」(山崎さん 以下同)
そもそも、自己都合での退職の場合、失業保険がもらえるのは約3カ月後。しかも、ハローワークに通いながら就職活動を行う必要があります。
「もしリフレッシュしてから次の仕事に就きたいのであれば、転職先を決めてから有給休暇をすべて使い切るほうがオススメです。というのも、職が決まっていない状態での転職活動は、金銭的にも精神的にもストレスになり、条件が悪くても妥協してしまうケースがあります。また、社会保険料の負担や保障の観点からも、できるだけ正社員で居続けるほうが望ましいでしょう」
また、失業保険の給付期間は雇用保険の加入期間で決まるため、20代の自己都合退職の場合は3カ月のみ。給付額は、ボーナスを除いた半年間の平均給料の50~80%で、1日の上限額は6,390円(離職時の年齢が29歳以下。平成27年4月現在)。一番多くもらえる人でこの金額なので、家賃などを払うとなると、金銭的に厳しいのが現実です。お金がなくなり、アルバイトをしようと思っても、受給中は制限・申告が課せられます。でも、企業によっては退職金があるので、のんびりできるのでは?
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「本来、退職金は老後の備えであり、国の年金で足りない分を補う大切な存在です。20~30代で辞めるとなると、中途解約しているようなもので金額も微々たるもの。それをアテにするのは厳しいでしょう」
実は、筆者は過去に自己都合で退職をしてハローワークに通ったことがあるのですが、受給手続きに骨が折れ、結局は失業保険を受け取らなかった過去があります。
失業保険は、「会社が倒産した」「解雇された」など、緊急事態にはとてもありがたい制度。とは言え、自己都合退職の場合、頼りにし過ぎるのは禁物かもしれません。
