採用業務受託、フル稼働 「短期決戦」で人事部は人手不足

総合採用業務受託、フル稼働 「短期決戦」で人事部は人手不足

企業から採用業務を受託するビジネスが活況を呈している。説明会の案内やエントリーシートの受け付けなどを代行するサービスで、すでに「フル稼働の状態」(大手のディスコ)という。今年は8月の選考解禁までの「短期決戦」となるだけに企業の人事部で人手不足感が強く、需要は一段と膨らみそうだ。

「学生の世話に力を入れたいが、人手が足りない」。ネットサービス大手の採用担当者は焦りを募らせる。2016年度は採用数を前年度比4割増やす計画。採用部門の人手不足を補うため一部の業務は外部企業に委託している。

ディスコは大手を中心に約600社から説明会の運営などの業務を請け負うが、16年卒向けの依頼件数は前年比10%増。新規の依頼を受けられないほどだという。ピーク時には最大200人で対応する体制を敷く。

ネオキャリア(東京・新宿)では今年度の同事業の売上高を前年度比60%増と見込む。学生への連絡などを代行する自社のコールセンターに研修生を25人受け入れるなどして対応を急いでいる。選考が本格化する夏に向けてさらに人員を増やす考えだ。

留学生などグローバル人材の採用に強い英ヘイズ日本法人でも「コンサルタントの数を2倍にした」という。採用のアウトソーシング部門の売り上げは今年度で前年度比8割増を見込む。

採用広報が解禁された3月1日以降、大手企業の会社説明会が相次ぐ。就活生もスケジュール調整に追われており、経団連が定める選考解禁の8月まで優秀層をつなぎとめるには例年以上に手間をかける必要性が高まっている。