中小企業「人材不足」6割 埼玉県雇用創出基礎調査「質・量」両面に課題

総合中小企業「人材不足」6割 埼玉県雇用創出基礎調査「質・量」両面に課題

県内中小企業の約6割が従業員が不足していると感じており、約半数が従業員を増やす意向を持っていることが、県が実施した県雇用創出基礎調査で分かった。企業側が県に求める支援策では「人材確保」と「人材育成」が上位2位を占めるなど、多くの企業が人材の質・量の両面で課題を感じている実態が浮き彫りとなった。

調査は県が民間調査会社の東京商工リサーチに委託。昨年8~12月、県内の従業員30~300人規模の中小企業2500社を対象に実施し、872社から回答を得た。

従業員の過不足状況では、「繁忙期に一時的に不足」と回答した企業が35・5%、「年間を通じて不足」が25・3%で、計60・8%の企業が「不足」と回答。建設業(81・6%)▽運輸・郵便業(74・3%)▽サービス業(65・7%)-などは平均を上回った。

従業員規模の大きな企業ほど不足感は増加傾向にあり、29人以下では44・2%に対し、300人以上では72・4%を占めた。「適正」は34・7%、「過剰」は4・5%だった。

採用の意向は「大幅に増やす」が4・5%、「やや増やす」が49・6%の計54・1%。「年間を通じて不足」と回答した企業の92・7%が採用意向を示した。「現状維持」は42・0%、「減らす」が3・9%だった。

事業運営上の課題は64・0%が「人材(質)の不足」を挙げ、「労働力(量)の不足」も40・6%に上った。県に求める支援策は「人材確保」52・3%▽「人材育成」40・7%▽「資金面」36・0%-の順だった。

県勤労者福祉課は「企業側が人材を重要視している実情が確認できた。来年度以降の施策に反映させていきたい」としている。