総合リクルートが家事支援サービス 共働き世帯に割安で
リクルートホールディングス(HD)が家事支援サービスに乗り出す。人材派遣業のノウハウを生かして主婦を活用し、掃除を中心に手軽に頼めるメニューを提供する。女性の社会進出が進んで共働き世帯が増えるなか、家事の負担を減らすサービスの市場は成長が見込める。イオン系のカジタク(東京・中央)など既存の事業者もメニューを充実させており、競争も激化しそうだ。
リクルートHDは人材派遣子会社のリクルートスタッフィング(東京・中央)を通じて家事支援サービス「casial(カジアル)」を展開する。東京都中央区と江東区に限定して試験的に始めており、今夏にも都内の近隣地域にサービスを広げる。ノウハウを蓄積しながら、本格的な事業展開に備える。
特徴はサービスを掃除や整理整頓、食器洗いなどの作業に絞ることで、1回当たり2時間で税別5千円に設定。利用者にとってシンプルで分かりやすいメニューで割安感を出した。3カ月ごとの定期契約とし、毎週か隔週の頻度で頼める。交通費を払う必要はない。今後サービスを洗濯や炊事に広げるかどうかは、利用者の反響をみながら検討する。
スタッフは主婦を中心とした女性とする。サービス業界全体で人手不足が深刻なこともあり、同社は今後、自社でかかえる人材派遣の登録者に対して、家事支援の仕事を紹介することも検討する。全国で展開している人材派遣事業との相乗効果を期待している。
< 日本の共働き世帯数(非農林業雇用者)は2014年に1077万世帯と10年前の04年比で12%増えた。ホームプロデューサー&アテンダント協会によれば、14年の家事支援の市場規模は13年比6%増の720億円。17年に901億円まで膨らむと見込んでいる。
高齢化が進むなか、仕事と親の介護を両立させる必要のある人も増えている。野村総合研究所はハウスクリーニングも含め将来は、5千億円程度に膨らむと試算する。
成長市場に多くの企業が注目し始めた。NTTドコモは、ジャパンベストレスキューシステムと提携。今月から洗濯など家事代行のほか水回りなどの生活トラブルに対応するサービスを始めた。
ポータルサイト運営のエキサイトは家事支援などの事業者を探して頼めるサービスを今春、都内で本格展開する。専用サイトで担当者の経歴や得意分野などを紹介する。
経済産業省は料金体系の明示など事業者が守るべき項目を指針にまとめた。事業者の認証制度も導入する予定で、市場拡大を後押しする。

