今、日本で最も人材需要の多い5つの職種

中途今、日本で最も人材需要の多い5つの職種

グローバルな人材サービスを提供するヘイズ・グループが、世界30か国の人材市場効率、優秀な人材の供給能力を評価査定した「ヘイズ グローバルスキルインデックス2013」によると、日本の人材市場では高度な技能を有する人材が不足しており、依然として需要と供給の均衡が取れずにいることがわかった。

高いスキルに対するニーズを満たせないかぎり、スキル不足が経済の回復を阻む可能性もあるという。この報告書の調査対象30か国のうち日本はスコアが最も高く、優れた人材の確保が非常に困難であることを示している。ちなみに、この報告書では0~10のスコア基準で評価を行ない、スコアが高いほど企業による人材確保が困難であることを示す。5より高い数字はスキル不足を示し、5未満の数字はスキルは不足していない、もしくは不足していても軽微であることを示している。

同社のリージョナル・ディレクター、ジョナサン・サンプソン氏は次のようにコメントしている。

「経済に明るい兆しが見え、世界全体の成長の見通しはより堅調になり、日本も上向いてきています。しかし、年内は失業率が4.1パーセント程度と予測されている一方で、スキルや経験を有するプロフェッショナルな人材の確保が引き続き困難な状況です。特にITやライフサイエンスといったより専門性の高い分野において、必要なスキルを有する人材の確保が困難になっています。企業が一般的な賃金で重要な人材を容易に採用、維持、交代できるよう人材市場の均衡を図るどころか、いまだに専門性の高い業界や職種で人材が明らかに不足しているのです」

総合スコアは7つの指標スコアの平均値。7つの指標のうち、人材供給に関する3つは、「教育の柔軟性」、「人材市場への参加」、「人材市場の柔軟性」を評価したもので、1つは「人材のミスマッチ」に関するもの。残りの3つは賃金圧力に関する指標で、「総合的な賃金圧力」、「専門性の高い業界における賃金圧力」、「専門性の高い職種における賃金圧力」を評価している。

さらに、サンプソン氏は次のように述べている。

「スキルギャップは賃金圧力、人材のミスマッチや供給に現れます。本報告書はこれら3分野をすべて網羅しています。特に日本では、人材のミスマッチ、賃金圧力、人材市場への参加、人材市場の柔軟性に関するスコアに注目する必要があります。日本は『人材のミスマッチ』のスコアが9.1と非常に高く、長期的に職のない人の数と欠員となったポジションの数が共に増加しており、求職者が企業の求めるスキルを有していないことを示唆しています。技能の需要と供給のバランスが取れておらず、求職者は必ずしも企業の求めるスキルや経験を満たしていません。日本の『総合的な賃金圧力』のスコアは9.5で、従来の水準以上の賃金圧力に直面しつつあることが分かります。インフレーションを考慮すると、経済界全体にわたり賃金の上昇が見込まれます。専門性の高い業界とそうでない業界の賃金格差も拡大しており、『専門性の高い業界における賃金圧力』のスコアは6.1となっています。業界の賃金傾向と同じく、日本では専門性の高い職種とそうでない職種でも賃金格差が拡大しており、スコアは5.9となっています。『人材市場への参加』は国の人材活用の度合いを示す指標で、日本のスコアは5.4であり、現役世代の雇用、より多くの人材の労働力への参加をさらに確保していくことが求められます。『労働市場の柔軟性』は、企業を取り囲む法的環境を評価した指標です。日本は7.1という高いスコアをつけており、人材市場の法規制の柔軟性が不足しており、日本への移住者による人材のギャップの補完が制約されていることを示しています。これは、法的枠組みと国の姿勢がスキルギャップ克服の可否に影響を与えることを示唆しています。ただ、アベノミクスによりある程度この傾向を克服することが可能になり、来年は、最後に挙げた2分野では困難の軽減が見られるかもしれません」

ちなみに、同社によると、日本で最も需要の多いスキルは次の5職種だという。
1. 財務計画立案、分析担当者
2. ITマネージャー/ディレクター
3. メディカルアフェアーズ
4. 外国で弁護士登録をしているアソシエイト・アトーニー
5. コンプライアンス担当副社長