総合「転職市場」は非常に好調――売上増を目指すテンプホールディングス
「転職市場」は非常に好調
――現在の市場環境についてご説明ください。その環境をどのように受け止めていますか。
業職種問わず、企業の採用意欲が高まっていて、リーマンショック前の求人数を超えました。転職サービス「DODA」に登録する人が増えるなど、ビジネスパーソンの気になる「転職市場」は非常に好調です。
――2015年の企業戦略について聞かせてください。
グループシナジーの最大化および経営の最適化を図るため、2015年3月期から事業を「派遣」「キャリア」「ITアウトソーシング」など7つのセグメントに再編しました。70社以上の子会社で構成されるテンプグループを、セグメントごとに配置することで、より迅速な意思決定や資源の最適配分を行い、各事業を強化していく方針です。
――直近の決算の数字をどのように受け止めていますか。
採用需要の活況を受け、第2四半期は全事業で増収となりました。東京オリンピックに向け、2020年までは引き続き、採用ニーズは続くでしょう。好調な市場に油断せず、実直に、企業や個人の方に必要とされる人材サービスは何かを捉え、提供していきたいと思っています。
――御社の強みは。
業界第2位のポジションとしての情報量。そして、転職の支援からアルバイト・パート、人材派遣と、幅広いサービスラインナップが強みです。人材サービス業界は、広義で言えば情報産業です。良質で豊富な情報を持ち、求職者や企業のニーズに合うかたちに編集し、提供できることが一番の価値と思っています。
――課題は。
我々にとって一番良いのは需要と供給のバランスが一致している状態ですが、現在は求人に対して、市場の人材は不足している状態です。例えば、Web関連のエンジニア。求める人材の枯渇感が強く、サービスを提供しきれていない状況です。人材の育成や適切なマッチングなどの支援が必要と痛感しています。
2017年3月には売上5000億円
――3年後の姿を教えてください。
人材サービス企業のなかで「利用者数」「雇用者数」ナンバーワンになることを中期的な経営方針として掲げています。2014年3月の売り上げは3624億円ですが、2017年3月には5000億円を目指しています。より多くの企業と個人の成長に貢献できるサービス提供のため、2015年は思い切り加速するギアチェンジの年にしたいと思っています。
――人材確保や育成にどう取り組んでいますか。
人材サービス企業だからこそ、企業の成長だけでなく、個人の成長機会につながる採用や育成をしたいと考えています。例えば子会社のインテリジェンスでは、新卒向けにさまざまなタイプのセミナーを設け、自分のタイプに合う社員の話が聞ける機会を提供するなど、ミスマッチのない採用にむけた工夫をしています。また入社後も定期的に自分のキャリアを振り返る機会を作るなど、社員が活躍できる環境を整えています。
――社内制度改革のどこにポイントを置いていますか。
「セグメント経営」に加え、グループ内の基盤整備を進めることでさらなるシナジーの発揮を推し進めテンプグループとして力の最大化を図っています。例えば、グループ内の連携強化のため、営業連携が促進される情報共有システムもカットオーバーしました。そのほか、バックオフィスの統合も進めるなど、よりグループとしての力を発揮できる体制作りを進めていきます。
力を発揮できる体制作りを進めているという(写真はイメージです)