神奈川の自治体、幼稚園の預かり時間拡大

女性雇用神奈川の自治体、幼稚園の預かり時間拡大

神奈川県内の自治体は2014年度、幼稚園が園児を長時間預かる「預かり保育」を相次いで拡大させる。厚木市は朝と夜に幼稚園と駅前の託児所を結ぶ送迎サービスを始める。川崎市なども預かり保育の時間を延長する幼稚園を増やす。国が支援する幼保連携の「認定こども園」への移行を見据え、預かり時間を保育所並みにして待機児童の解消につなげる。

厚木市は14年度、園児の預かり保育を実施する「厚木市幼稚園送迎ステーション(仮称)」を設置する。4月にオープンする複合施設「アミューあつぎ」内の託児所で午前7時半~8時半と午後6時半~7時半に子どもを預かる。園児をバスで朝は託児所からそれぞれの幼稚園に送り、夕方ごろに迎えに行く仕組みだ。

小田急小田原線の本厚木駅付近に位置するアミューあつぎは保護者が通勤や帰宅途中に利用しやすい。保育所に偏りがちな児童を定員に余裕のある市郊外の幼稚園へ誘導する狙いもある。幼稚園の預かり保育を月決めで利用する人が対象で、5月から約30人を預かる予定。園児が通う幼稚園から1人当たり月5千円を徴収し、運営は民間事業者に委託する。市は14年度予算案に委託事業費を850万円を計上した。

私立幼稚園の認定こども園への移行を支援するため、11時間以上開園する幼稚園を助成する自治体も相次ぐ。川崎市は14年度から8カ所の幼稚園で1日11時間の「長時間預かり保育」を始める。市内に86ある幼稚園の保育時間は原則、午前9時~午後2時まで。すでに約8割の幼稚園は午後5時前後までの「預かり保育」に対応しているが「さらに時間を延ばせないか」という声は根強い。そこで新たに取り組むのが、午前7時半~午後6時半までの長時間預かりだ。

市は14年度予算案に約4千万円の事業費を盛り込んだ。初年度は8園で計345人分の受け入れ態勢を整える。長時間預かりを利用する保護者の追加負担は「月額9千円以内に抑える」(子育て支援課)方針という。

横浜市は14年度、長時間預かり保育を実施する幼稚園を160園と、24園増やす。幼稚園全体に占める割合は初めて5割を超える見通しだ。長時間保育の利用者を4割増やす。

横須賀市も運営費の助成を14年度から始める。14年度当初予算に約1800万円を盛り込んだ。

大和市や藤沢市も預かり保育を実施する幼稚園への助成を新設・拡充。認定こども園へ移行しようという幼稚園に対し、長時間預かり保育の実施やそのための施設改修にかかる費用などを助成する。

13年10月1日時点の県内の待機児童数は前年同期と同水準の3929人。各自治体は子育て対策を強化しているが依然高い水準にある。