総合建コン協実態調査/40歳代以上が7割/コンサル技術者新卒女性採用は増加
建設コンサルタンツ協会(大島一哉会長)は、建設コンサルタント技術者数に関する実態調査をまとめた。40歳代以上の技術者が全体の約7割を占め、若い世代が少なくなり、高齢化が進んでいる状況が改めて示された。女性技術者の占める割合は7.6%だった。
調査は、会員企業428社を対象にことし6月に実施。174社から回答を得た(回答率40.7%)。技術者の人材不足が深刻な中で、技術者の実態や女性の採用・登用の現状を把握することを目的に実施した。
調査結果(2014年4月1日現在)をみると、全体の技術者数(2万0801人)のうち、40歳代が34.9%と最多で、50歳代が21.7%、30歳代が20.2%と続き、20歳代は13.4%だった。60歳代は9.8%。
男女別では、男性は40歳代が35.5%、50歳代が22.9%、30歳代が19.2%で、20歳代は11.8%だった。女性は20歳代が32.7%、30歳代が31.5%、40歳代が28.0%などとなった。
過去10年(5年おき)との比較では、09年(4月1日現在、技術者数1万4930人)は30歳代が32.8%と最も多く、40歳代が28.2%、50歳代が20.4%、10年前の04年(同、1万3361人)は30歳代が38.5%、40歳代が23.9%、50歳代が17.1%などの順だった。14年に比べともに30歳代の占める割合が高い。女性の占める割合は09年が5.9%、04年も5.5%とほぼ同水準で推移している。
男女別では、09年が男性は30歳代が32.2%、40歳代が28.7%、女性は30歳代が43.0%、20歳代が32.2%、04年が男性は30歳代が38.0%、40歳代が24.6%、女性は30歳代が47.7%、20歳代が36.3%など となっている。
過去のデータに関しては、すべての企業が回答していないため、回答企業のみ(96社)を集計すると、技術者数は04年1万3625人、09年1万2716人、14年1万2396人と漸減傾向にある。女性管理職の割合は1.7%にとどまった。ここ3年間の新卒採用者数は、12年が420人、13年は499人、14年には701人と年々増加。女性の採用割合も12年16.7%、13年20.4%、14年21.5%と着実に増えている。
調査結果を受け、大島会長は「40歳代が中心となっており、これからが大変だ。若い人が減っており、技術の継承にも問題が生じる。若い人が建設コンサルタンツ業界に来てもらうようにしなくてはならない」と危機感を強めていている。