総合ダイエー、育児・介護で転勤なし 働きやすさで人材確保
ダイエーは2015年春から、すべての正社員を対象に結婚や育児を理由に転勤しない働き方を選べる制度を導入する。希望すれば、婚姻届の提出から6年間、育児では子供の高校卒業まで転勤がなくなる。同居する親族の介護でも転勤を猶予し、1日5~7時間の時短勤務の利用対象も拡充する。人手不足が続くなか、働きやすい環境を整えて人材を確保する。
2月末時点のダイエーの正社員数は約5200人。従来は店舗を持つ北海道から九州まで全国転勤が前提だった。今後は正社員一人ひとりが転勤のない働き方を選べる仕組みとし、12月から希望を受け付ける。正社員全員が転勤のない働き方を選べる制度は珍しい。
ダイエーの正社員の女性比率は新卒採用では50%に達している。ただ、結婚や出産に伴う退職者が多く、正社員全体に占める比率は16%、管理職では6%にとどまる。女性が働きやすい環境づくりの一環として、男女を問わず結婚・育児に配慮して一定期間の転勤を見送る制度を導入する。
新しい制度では正社員の平均年齢が47歳に達したことにも配慮。一定の要介護認定者や認知症の親族を介護する場合も転勤のない働き方を選べるようにする。介護のための時短勤務についても通算1年間としている制限をなくし、必要な期間はいつでも利用できるようにする。
ダイエーは15年1月にイオンの完全子会社となり、関東、関西の都市部でスーパーを運営するグループの中核企業になる予定。転勤に伴う正社員の負担を軽くすることで優秀な人材の囲い込みを目指す。