派遣の「いま」を実態調査

派遣派遣の「いま」を実態調査

20代と40代では、働く理由と教育内容に違いがあった。

【調査概要】
調査対象:現在派遣社員の方 20代300人、40代300人、計600人(男性102人、女性498人)
調査期間:2014年8月29日~9月4日
調査方法:インターネットによる任意回答

いま、40代の派遣社員が増えている

最近の派遣社員の年齢傾向を見ると、若い世代より、子育てが一段落した主婦世代が増加しています。厚生労働省が発表した「派遣労働者実態調査」によれば、平成16年当時の派遣社員の年齢構成は「20代が35.5%、40代が14.3%」となっていました。しかし、平成24年までの間に「20代が20.2%、40代が26.2%」にまで変化しており、明らかに割合が逆転しているのです。このように40代が増加しているのは、「もともとバリバリ仕事しており、結婚・出産を経た後に社会復帰した」という女性が増えているからでは?

その背景をひも解くべく、20代と40代、それぞれの「働く理由」や「教育内容」について比較調査を実施しました。

それぞれの世代が働く理由とは?

あなたは何のために働きますか?

派遣社員として働く女性たちに「何のために働くのか」という質問をしたところ、20代、40代ともに「生活・家族のため」との回答が最も多い結果となりました。特に、40代は9割以上にのぼっており、圧倒的な数字となっています。

これ以外の理由について、世代ごとに項目別回答率を比較してみると、20代においては、「プライベートを充実させるため」「自分自身を成長させるため」「暇なため」という項目の回答率が高く、一方、40代は「社会とのつながりを得るため」「やりがいを得たいため」「人の役に立ちたいため」という項目が20代よりも重視されていました。20代は自分の成長や満足を求める傾向にあり、40代は社会から必要とされたいという思いが強いという違いがあるようです。

これまでに受けてきた、研修内容の違いは?

あなたが受けたことのある研修は?

どちらの世代も1位は「あいさつ・言葉遣い」ですが、数字で見ると40代のほうが1割ほど多い回答となっています。また、20代、40代ともに「電話対応」「身だしなみ」「来客時のマナー」「名刺交換のマナー」が上位5位までにランクインしていますが、いずれも40代のほうが回答数は上回る結果に。社会人の基本となるビジネスマナー研修を受けている割合は、20代より40代のほうが多いことがわかりました。

一方、20代については「メールの書き方」「議事録作成」「時間管理」「コスト管理」などの回答率が40代より高く、ビジネスマナーよりも実践的で即戦力となるような教育を受けているようです。比較すると、20代のほうがビジネスマナー研修を受けた割合が低い傾向にあるため、雇用する際には基本的な教育指導が必要となる可能性も高いかもしれません。

新人のときの教育研修期間はどれくらい?

現在、派遣社員として働いている人の中から、正社員として新人研修を受けた経験のある人に「新人のときの研修期間」について質問したところ、「3週間~1ヶ月程度」「2ヶ月以上」と回答した率は40代のほうが高く、20代は「1日~3日程度」が高い回答率となりました。全体的に、40代のほうがより長期の研修で社会人としての基本マナーを学ぶ機会を与えられていた傾向にあるようです。時代背景も考え合わせると、20代については、リーマンショックや震災不況などの影響もあり、じっくりと教育を受けるチャンスが少なかったと言えそうです。

20台と40代、働くうえで実践していることって?

働くうえで実践していること

両世代ともに第1位となったのは「責任を持って最後まで仕事すること」ですが、40代は75%、20代は59.3%で回答率に大きな差がありました。また、第2位の「常に効率を考えて作業すること」でも10%以上の開きが。さらに言えば、いずれの項目においても、40代のほうが圧倒的に高い回答率となっており、仕事に向き合う意識の高さをそのまま表していると言えそうです。
経験豊富な40代は、基本のビジネススキルを身に付けているだけでなく、仕事の全体像を把握し、自分の役割を考えたうえで積極的に取り組もうとする傾向にあり、仕事への姿勢や理解力においても20代を上回る結果となりました。

40代女性の「働きたい」ニーズが高まっている現在。派遣社員を求める企業サイドは、若さだけではなく、その能力を正しく認識していくことが、本当の即戦力となる人材採用につながると言えるかもしれません。