女性雇用女性採用活動で連携 電通や資生堂など汐留の上場9社
電通や資生堂、ソフトバンクなど東京・汐留に本社や主要拠点を置く上場企業9社が女性の新卒採用活動で連携する。12月に女子学生向け企業説明会を合同で開催。各社の採用担当者間で、女性活用の勉強会も開く予定だ。異業種が組んで女性が働きやすい会社や地域イメージをつくり、採用力の向上につなげる。
富士通、リコー、三井化学、日本通運、トッパン・フォームズ、パナソニックも参加する。
12月6日に「汐留女子会」と称した合同企業説明会を汐留にある電通本社内で開く。採用、営業、技術などの担当者が各社5~10人出席し、企業の説明をしたり、女子学生と意見交換したりする。
2015年度新卒の学生約600人が対象。参加者には汐留周辺の企業を紹介する地図を配布する。来年以降も共同開催していく予定だ。
参加企業によって新卒採用数に占める女性の比率は、1割程度から半分以上など差がある。女性が働きやすい職場作りに向けて、女性のキャリア、育児支援など各社の事例を紹介する勉強会を採用担当者間で開く。社内保育所の有無や産休・育休後の職場復帰など女性社員の支援策の先行事例を紹介し合い、自社の施策に生かす狙いだ。
汐留は再開発から10年以上経過した。これまで主要企業のトップや秘書、投資家向け広報(IR)部門同士の交流を重ねてきた。女性採用の連携により「女性が働きやすい企業づくりだけでなく、汐留が女性が活躍する地域というイメージを広めたい」(電通)という。
安倍晋三首相は「女性の活躍」を成長戦略の一つとして掲げており、女性役員の増加や待機児童の解消、育休期間の延長などを政策課題としている。東京証券取引所と経済産業省は女性社員を積極活用して経営効率が高い企業を「なでしこ銘柄」として日産自動車や花王など17社を選定。官民挙げて企業の女性の活躍を後押ししている。