外国人新卒の採用増やす NEC43%、日立25%

新卒外国人新卒の採用増やす NEC43%、日立25%

大手企業が外国人新卒の本社採用を増やしている。NECは2013年度(主に13年秋から14年春の入社が対象)の外国人新卒採用数を12年度比43%増やすほか、日立製作所も25%増とする。国内で若年人口の縮小が続くなか、優秀な技術者を海外に求めるほか、アジア出身者の登用で成長市場の取り込みを狙う。

主要企業の
外国人新卒採用数
2012
年度
2013
年度
NEC 47 67
日立製作所 40 50
ソフトバンクG 27 29
NTTドコモ 14 26
日産自動車 18 21
ニトリHD 10 15
ファミリーマート 15
サントリーHD

(注)13年度採用は主に13年秋と14年春の入社

 NECは大卒採用全体のうち、18%弱を外国人とする。優秀な技術者確保が主な狙いで、今秋にはインド工科大学から2人の技術者を採用した。2人は日本の研究所に配属し、ビッグデータなどの研究に携わっている。

 日立製作所は13年度、大卒高専卒の8%強を占める50人の外国人新卒を採用する。同社は新卒採用の10%を外国人にする目標を掲げている。技術開発力の底上げに加えて、「出身国・地域と当社をうまくつなぐ人材に育てていく」(日立)方針だ。

 特定の新興国の市場開拓を狙って、出身者を採用するケースも目立ってきた。ローソンはミャンマー、バングラデシュ出身者を採用。LIXILもベトナム籍の新卒を採る予定だ。

 各社は外国人新卒を日本人とほぼ同じ条件で採用し、幹部候補と位置付けている。採用の多くは訪日留学生で、国籍別では中国、韓国籍が大半を占める。日本に数年間滞在しているため、「日本語検定1級かそれに準じる日本語能力」(三井物産)といった採用基準を満たしやすい。

 法務省によると、12年に国内で就職した訪日留学生は1万969人と、前年比28%増えた。今後も外国人の新卒採用が増える可能性が高い。

 日本以外に採用活動を広げる動きもでてきた。海外で認知度を高めるため、日立の採用担当者はシンガポール国立大学に出向いて募集活動を行った。日東電工は米国など海外の学生を対象にインターンシップを開催。学生は基礎研究や実験に従事した。